不登校も引きこもりも「状態」なだけ

「不登校日記|僕らの場合」は
5年前、不登校に悩む間
僕が両親に宛てたメールをまとめたものだ。

今回、読み直して気になる点があった。

当時の僕が持っていた「偏見」のことだ。

今にして読むと、
2つの偏見を読み取ることができる。

自分で自分の偏見を指摘するのは、もちろん
心踊る楽しい行為ではないのだけど、

気づいたせっかくの機会なので
あえて、書き出してみようと思う。

不登校は怠けという偏見

ひとつは「不登校は怠け」という偏見。

忍介は真面目で正義感が強い子なので、決して怠けて学校に行きたくない訳でも、集団生活に不適合な訳でもないです。
むしろそういう社会生活や規範を非常に大事に思うタイプですし、人と違うことやルールから外れたことを非常に嫌います。
「両親へのメール」

簡単ではないというのが印象で、覚悟でもあります|両親へのメール(不登校31日目)

2018.02.19

学校へは行っていませんが、決して怠けて勉強をしたくない訳ではない忍介としては、学校ではなく「エジソンのように、家で勉強がしたい」(本人談)というのが当初からの希望でした。
「忍介通信1」

エジソンのように家で勉強がしたい|忍介通信1(不登校34日目)

2018.02.20

両親への説明ということもあったとは思う。

必死になって、
息子は怠けて学校に行かない訳じゃないと
訴えようとしているのがわかる。

今読み返すと、自分の必死さと
幼さが自分で微笑ましいとさえ思うけど。

コミュニケーションに問題あり、という偏見

そしてもうひとつ、引きこもりは
コミュニケーションに問題がある
タイプがなると思っていたことだ。

時に昨日は僕はハーフマラソンで、忍介はあろねさんに付き添ってもらって、今、彼が夢中になっているカードゲームのイベントに池袋のサンシャインまで行きました。
あろねさんに昨日の様子を聞き、話しましたが、忍介は”大丈夫な子”です。

何がかというと、確かに平日は家に籠っていて級友に会わないようにしているところは引きこもりみたいですが、彼が本当に引きこもりかと言うと、違うと思うんです。
写真添付します。

忍介はこんな風に見知らぬ子たちに混じって遊べるし、昨日も店員さんや見知らぬ大人にも臆せず話しかけたり、わからないことはちゃんと質問できるし、その点僕が子どもの時なんかよりよほど積極性があるし、社交的です。
親バカですかね(笑)。

今はいろいろ傷ついていて、彼の中で学校にまつわることがうまく整理つかないんだと思います。
ただ本質的にコミュニケーションに問題があるタイプではないと思います。
「忍介通信8」

心が内出血しているのが全く見えていない|忍介通信8(不登校111日目)

2018.02.27

本質的にコミュニケーションに問題がない。
だから引きこもりじゃない、という理屈だ。

これも我ながら見事に偏った見方だと思う。

そういう「状態」なだけ

不登校=怠け、
引きこもり=コミュニケーションに問題あり

これ、どちらも違うと今はわかる。
不登校も引きこもりも、どちらも単に
そういう「状態」なだけだ。

本人以外の誰かが原因を推察したり
勝手に判断したりするのは違うと思う。

怠けだとか問題があるわけじゃない。

それは、先日来紹介している
不登校インタビュー事例集
「雲の向こうはいつも青空」
を読んでいただくと、よくわかると思う。

3月頭発売開始で調整しています。
また、お知らせします。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。