「見守ってるだけじゃ解決しません」というフレーズにイラっとする

Sponsored Link

 

子どもが不登校になる。

無理やり学校に戻そうとするのはよくない。

それは知識として持っている。
だから決して無理強いはしていない。

とはいえ。

勉強の遅れは取り戻せるのか?

昼夜逆転のゲーム三昧。
家から一歩も出ない毎日。
同年代の友達どころか、
他者との触れ合いは一切ない。

親として本当にこのままでいいんだろうか?

そう思ってる人にはグッサリ突き刺さる、
見事なキラーフレーズだと思う。

「お母さん。お子さんの不登校は
見守ってるだけじゃ解決しませんよ」

コレね。

見聞きするたびに地味にイラッとするから、
今日は真面目に取り上げてみる。

「見守ってるだけじゃ解決しません」

これほど不登校の子を持つ親の心を
波立たせる言葉って他にないくらい、
まあ、見事なキャッチコピーだと思う。

「このままで本当にいいのか?」

という不安をズバッと指摘して、同時に
切れ味鋭くバッサリ捨てているからだ。

ある意味で正しく、ある意味で正しくない

実際問題、どうなのか?

見守ってるだけじゃ解決しない、
というのはある意味で正しい。

そしてある意味で正しくない脅しでもある。

まず「ある意味で正しい」の意味。

それは――。

「親が不安な気持ちを抱いたまま、
いつになったら学校に戻るのかを
漫然と見守っていても解決しない」

という意味で、正しいと思う。

そして正しくない脅し、の意味。

それは――。

「親であるあなたが何かをしない限り、
子どもが学校に戻ることはありませんよ」

というほのめかしがあるところだと思う。

思うに僕がイラッとするのは
この「ほのめかしに潜ませた脅し」だ。

親であるあなたが何かをした。

そのことで子どもが学校に戻る。

もちろんそういうことも、
中にはないこともないだろう。

でも平均何週間で何割が学校復帰します、
とかそんなのはイカサマでしかない。
一体ぜんたいどういう魔法なんだ、と。

ではどうすればいいのか?

「見守ってるだけじゃ解決しない」

それはある意味正しい。

繰り返しになるけど

「親が不安な気持ちを抱いたまま、
いつになったら学校に戻るのかを
漫然と見守っていても解決しない」

という意味で、正しい。

でもだからと言って親のあなたが
子どもに何か具体的に働きかけを
しないと解決しない、というのも違う。

ではどうすればいいのか?

親が子どもに何かをすること、
じゃないと僕は思う。

今のように不安な気持ちを抱いたまま、
学校にいつ戻るのかいつ戻るのか、
見守るのをやめること、だと。

要は親の不安をなくすこと。

いつ学校に戻るのかと
期待して見守るのをやめること。

なんならずっと学校に戻らなくてもいい。
不登校の状態を丸ごと受けとめる。

それこそが実は一番の解決だ。

親が子どもをどうにかするんじゃない。

むしろ矢印の向きは逆だ。

親であるあなたがまず変わること。
あなた自身の不安や心配の根っこに
しっかりと向き合うこと。

本当に大切なのは、そっちなのだと。

僕は思ってます。厳しい言い方だけど。

不登校に向きあうとき、大切にしたいこと

「わかるけど、そうは言っても、、、」

となるのが、親という種族でもあります。

僕もかつてはそうでした。
言うほど簡単な話じゃないです。
厳しく、そして長く苦しい話でもあります。

当時の葛藤はこちら↓

今週、まさにそういうテーマで
オンラインセミナー開催します。

このブログでも何度も触れている
『子どもを信じること』の著者、
田中茂樹先生をゲストに迎えて、
参加者のみなさんと共に考える内容です。

タイトルは
「子どもの不登校に向きあうとき、
おとなが大切にしたいこと」。

よろしければぜひ。
(後日視聴も可能です)

今日も良い1日を。

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。