不登校90日目 2014/2/10 21:16送信
いつも忍介通信へのお返事ありがとうございます。
忍介通信7です。
長期戦を覚悟しています。
あかねさんとはよく話し合っています。また僕も、最近不登校関連の本を読むようにしています。
そういう中で感じ始めているのですが、僕自身の考え方に少し方向転換が必要なのではないかということを思うようになりました。
果たして単純に忍介が学校へ再び行くようになればそれが解決かというと、それだけではないと思います。
大切なことは彼が自分に自信を持ち、周囲や社会に対して強く自発的に立ち向かっていくことができるようになることで、それが真の解決だと思います。
そうですよね?
これまで随分と言葉を尽くして彼に話をして来ました。
多分お分かりいただけると思いますが、僕は自分で言うのもなんですが、人にモノを説明するのはどちらかと言うと得意な方だと思いますし、もっと言うと相当しつこいです(笑)。
正直、伝え足りてないとは思いません。
むしろ色々(学校のことに限らずですが)これまでアドバイスを言い過ぎてきたような気がしています。
そういう僕の“言い過ぎてしまう過剰な諸々”も含めて、忍介は色々とキツイんだと思います。
そう認めることは、僕にとって非常に辛いことではありますが、不登校についての本を読んだりするうちにそう考えるようになりました。
良かれと思って言っている説得や、アドバイスも、親の期待も、全てが子どもには重いんだ、と。
いずれにせよ、話して説得して、ああそうですか、と納得する状態ではないことが現状です。その状態が数十日続いています。
きっとこれは、説明の仕方を変えたり、アドバイスのニュアンスや強さを変えたり、誰かに何かをお願いしたり何らかの方策を取ったりする、そうした戦術的なことではなく、多分もっと根本的な戦略にかかわることだと思うようになりました。
僕ら親は、必要なサポートはできます。でも最後は忍介が自発的に動かなければ解決にならない訳です。
だから今は、こんな風に考えています。
*問題の解決を、再登校ではなく彼の自発的行動の確立に設定する
*長期戦を覚悟する
* 解決の方策は説得でなく、彼を信じて我慢強く見守り、自発的に彼が動き始めるまで待つ
(ただし必要と思われるサポートはもちろん惜しまない)
そうしようと思っています。
ただ正直、この選択は辛いです。口出しせずに見守るにはまず忍耐が必要だし、多分周囲からは「有効な手だてを打てないダメな親」と見られます。
そういう周囲の目は僕らには辛いです。
でもそうしようと思います。
忍介に強く働きかけるのは、いちばん簡単です。
ただ繰り返しになりますが、毎日近くで彼を見ている人間として、またこれまでの経緯からして、そのことがマイナスにこそなれプラスに作用するようには、どうしても思えなくなって来ました。
ご理解頂きたいのは、よく考えて、よく観察した上でのことだということです。
なにがしかの働きかけをする方がむしろ楽です。アドバイスしたり、学校を巻き込んだり、何かアクションさえ取っていれば、親として子のために努力していると感じることが出来ます。それは僕らの心を(多少は)穏やかにしてくれます。
大丈夫、きっとうまく行くよ、と信じて黙って見守る方が辛いです。いつになるかもわかりません。
でも、彼のために何が最善かを考えると、やっぱりそれが一番なんだ、と今は感じています。
色々とお考えの違うところもあるかも知れません。
ただ、お父さんお母さんも、出来ましたらどうか、そういう僕ら夫婦を信じて、僕らを我慢強く見守ってください。
時間がかかると思います。簡単じゃないです。多分今の決意が揺らぐ時もあると思います。
だけど、どうか僕らが挫けそうな時は応援してください。
よろしくお願いします。
最後に少しだけ良い話を。
忍介、スキー上手になりました。
どこかの誰かと同じで、転ぶことが極端に嫌いで、腰が引けたクラウチングフォームの滑り方も、頑なにスクールに入ることを拒むのも、30年前の誰かに笑っちゃうくらいそっくりです。
でも少しコツをつかんだみたいで、初級者ゲレンデは全部滑れるようになりました。上のリフトにも乗って、最終日は転ばずに全部制覇出来ました。
それが結構な自信になったみたいです。今の彼にはこうした自信がとても大事なので、本当に今の時期にスキーに行って良かったです。
またりょうま君というクラスメートがいつも忍介のことを気にしてくれているんですが、
(僕が朝ランニングしていると必ず、登校中の彼が「忍介いつから学校来られますか?」と聞いてくるんです)
彼に「良かったら忍介と遊んであげてよ」と先日気楽に言ってみたところ、翌日から2日続けて家に遊びに来てくれました。
忍介やっぱり同い年の友達と遊ぶのは楽しいみたいで、あかねさんによると大変嬉しそうだったそうです。
そんなこんなです。とりとめなくすみません。また書きます。
純一
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