隣の芝生が青すぎて森になる

隣の芝生が青すぎて森になる

昨日は寒かった。

朝、中二の13歳・半引きこもり男が
珍しく外出すると言う。

友達の家に集まって
スマブラをやるとのこと。

ちょうどジョギングしようと
思っていたところで、
タイミングが合ったので
駅まで忍介と一緒行くことにした。

寒い寒いと言う割に薄着でいる。

そう言えば不登校だった
小学校三年生の頃は、
季節を問わず忍介はいつも
半袖半ズボンだった。

担任の先生が忍介の欠席の理由を
体調不良としてたから、
道でばったり級友に会ったときに
「お前いつもそんな格好してるから
風邪なんか引くんだよ」と言われて、

でも彼は担任の先生がそんな風に
欠席の理由を説明していたことに憤って
「本当のことを言うように伝えて」
とうちの奥さんに言ったことなんかを
思い出した。

何で自分は生まれてきたのか?|忍介通信2(不登校35日目)

2018.02.21

寒いなら少しお父さんと一緒に走ろう。

そう提案したら
「実力派の中二病(本人談)」
には珍しく、素直に一緒に走り出す。

彼とこうして一緒に走るのは、
もしかしたら不登校になった頃
以来のことかもしれない。

と、走り出してすぐに
中二の13歳はぜいぜい息が切れている。

いやあ、1ヶ月ずっと家にいたからさ、
マジ走るのキツイ。
くちン中、血の味がする。

ちなみにマラソンのスピードで言うなら
キロ7分半くらいのペースだ。
普通の人の早歩きとあんまり変わらない。

やっぱり1ヶ月家に引きこもって
体を動かしてないと
ここまで体力って落ちるんだな。
ほぼ入院生活みたいなもんだからな。

でも13歳の育ち盛りがこうだと、
マジで大丈夫か心配になってきた。

・・・・・・・・・・

忍介は独特の言葉使いが多いのだけど、
(実力派の中二病)

昨日言っていた彼の迷言はこれだ。

「隣の芝生が青すぎて森になる」

どうにも羨ましくて
仕方がないことがあるらしく。

どうして自分には無くて、人にはあるのか。
納得がいかない。芝生が青すぎて森になる。

どうして隣の芝生は青いのか?

それは比較をするからだ。
芝生を森にしたくなければ、
比較自体をしなきゃいい。

比較が優劣を生む。
そうではなくて、ただシンプルに違いを
「ああ、そうなんだ」と受け入れればいい。

とはいえ、それはとっても難しい。

僕もしょっちゅういろんなことを
比較しては日夜凹んでいる。

というか、
人の悩みはほぼ、比較という泉から
生まれるものなんじゃないだろうか?

そういう中でひとつ思うのは、
比較しないことは難しいと知ること。

そして比較してしまうときには
「あ、今自分は比較をしているな」
と気づけば、

だから苦しい気持ちになっていると知れば、
それもまたひとつなんじゃないかと思う。

そんなこんな。自戒を込めて、
走りながら思うことをつらつら忍介に話す。

は?
言ってる意味よくわかんない。

ぜいぜいはあはあ言いながら、
そんな風に言われて、
ちょうど駅にも着いたところだった。

じゃあ行ってらっしゃい、
と息子を見送った日曜日の朝だった。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。