親としての無力さに抗うことをやめた日

 

 

 

親としてはね。

なにがしか行動をするほうが
絶対にラクなんだよね。

なぜか?

「自分は子どものために動いている」

そういう実感が得られるから。

「見守る」って?

つまり、要するに、何もしないこと?

それって親としてどうなの?

愛情があらばこそ、子どものために
なにがしか行動すべきでしょう。

何も行動しないのは親として
愛情がないのと同じじゃない?

愛すればこそ、愛があればこそ!

子どもの将来に対して真摯に
責任ある行動を取るべきなんじゃないの?

――というのが親としての本音だ。

そうですよね?

実際、僕もそうだった。

当時、まさにこう書いている。

なにがしかの働きかけをする方がむしろ楽です。アドバイスしたり、学校を巻き込んだり、何かアクションさえ取っていれば、親として子のために努力していると感じることが出来ます。それは僕らの心を(多少は)穏やかにしてくれます。

何かアクションを取る。

そうすれば親として
子どものために努力している実感が持てる。

そのことが親の心を穏やかにしてくれる。

ねえ?

自分で引用しながら思った。

純ちゃん割としっかり
言語化できてるよね。笑

大丈夫、きっとうまく行くよ、と信じて黙って見守る方が辛いです。いつになるかもわかりません。(中略)

時間がかかると思います。簡単じゃないです。多分今の決意が揺らぐ時もあると思います。

だけど、どうか僕らが挫けそうな時は応援してください。

このメールを僕が両親宛に書いたのは
2014年の2月10日月曜日の夜のことだ。

長期戦を覚悟する|忍介通信7(不登校90日目)

2018.02.26

手元にある当時の日記を見返してみる。

その前の週の水曜日、
2月5日から僕は田中茂樹先生の
『子どもを信じること』を読み始めた。

会社の昼休みに少しずつ、少しずつ。

そして翌週2月13日の木曜日に読了して
その夜からアイスクリーム療法を始めた。

思えばここがターニングポイントだった。

時間がかかる。簡単じゃない。
決意が揺らぐ時もあるだろう。

初めてそういう覚悟が定まった。
ようやく本当の意味で本気になった。

ままならない現実に向きあった。

そして自分の無力さに抗うことをやめた。

どうか僕らが挫けそうな時は応援してください。

こういう弱音が吐けるようになった。

自らの無力さを受け入れ、
頼るマインドを持てるようになった。

ココだよね。ココ。

なにがしかのアクションを取ることじゃない。

本当に覚悟を決めて、腹を据えて
ただただまっさらに子どもの未来を信じる。

いやあ。

厳しい話だ。辛い話だ。

切ない道のりだ。

そしてその道は遠く、長く、
常に曲がりくねっている。

その先を見通すことはできない。

うちの場合は結局
落ち着くまで10年かかった。

もちろん、途中からは
もう面白がって見てたけど。笑
(びーんずネットの活動も始めてたしね)

いや、この先もまだまだいろいろあるだろう。

でもね、
ただただまっさらに信じればそれでいい。

それでいーんです。

そんなこんな、とりとめもなく
センチメンタルな思い出話でした。

思い出話ですが、何か少しでも
参考になる部分があれば嬉しいです。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。