ロング・アンド・ワインディング・ロード

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ふと見ると、リビングの一角に
ブロック玩具が積まれている。

我が家の18歳が積み上げたものだ。

それがまた、ものすごく見事で
アクロバチックな組まれ方で。

言うなればバレリーナが片足爪先立ちで
思い切り両手広げて首を反らせている――。

そんな感じの、不安定極まりないながらも
絶妙に美しい、奇跡の組まれ方なのだ。

「これ、忍介が作ったの?」

「そうだよ」

「天才じゃん!
その、なんていうか……
まぐれで出来た感じ?」

「いや、ちゃんと全部
重力とブロックの形を計算してるよ」

そういえば彼は昔からこういう
3次元の作り物が上手だった。

自分の部屋の模様替えにしても、
家具の配置もいつもセンスがある。

何が言いたいか?

思わず喉元まで出かかった言葉があった。

でもすんでのところで飲み込んだ。

「チミは才能あるよ。
建築家になれるんじゃない?」

という「軽口」だ。

不登校の子を持つ親あるあるのひとつが、
何か子どもが少しでも才能を見せると
すぐに「将来はそれで!」と
「未来の職業に結びつけたがる」
ことだと思う。

自分はそういうのは
とっくに抜けたつもりでいた。

でもいくら「軽口」とはいえ、
一瞬でも脳裏に浮かんだ時点で
まだ全然抜けていやしない。

いやはや。

不登校の子を持つ親の道、
は思った以上に長く険しい。笑

職業に結びつける連想なんかすんな。

子どもが自分で選ぶんだ。

――という戒めなんでした。

ザ・ロング・アンド・
ワインディング・ロード♪

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。