学びは興味から、とつくづく思う

学びは興味から

中学校を偵察?

通っているデモクラティックスクールを
来月から休学する予定の忍介。
学籍のある地元の中学校には
彼は一度も行ったことがない。

教科書を受け取りに行ったり、
先生と面談したりするのは
もっぱらうちの奥さんと僕だ。

そんな彼がなぜだか先日、
スクールの帰り道に中学校に
立ち寄ったらしい。

夕方の遅い時間だったけど、
グランドで野球部が大きな声を出して
練習しているのを見て帰ってきたとの由。

まさか、地元の中学校に
行こうと思ってるんだろうか?

なんて、少し親としては心がざわついた。

ざわついてみて改めて思ったんだけど、
僕としては今の画一的な教育をする学校には
もう行ってほしくない。

忍介には合わないと思う。

しかし、タイミングがタイミングだけに、
謎の行動は気になるところだ。

気がつけば、拳銃マニア

ところで、ゲームで日夜
バーチャルな殺し合いをしている忍介。

忍者好きだった少年は、
気がつけばやたら拳銃に詳しくなっていた。

拳銃について語り出すと、
とどまるところを知らない。

ワルサーとかコルト、ベレッタなど
知っている拳銃の名前を挙げて
応戦するんだけど、
忍介にはぜんぜん敵わない。

ちなみに彼のお気に入りは
デザート・イーグルという
イスラエルの拳銃だ。

「お父さんとお母さんは
韓国に行ったときに、
実弾を撃ったことがあるぜ」

と言うと珍しく食いついてくる。
忍介はおうち大好き・旅行大嫌い人間
なんだけど、
試しに「拳銃撃ちに韓国行くか?」
と聞くと「いいねえ」なんて乗ってくる。

学びは興味から

忍介は「美しい武器」が好きなんだな。

そう言えば忍者のときもそうだった。
手裏剣やマキビシやらの
「武器」が好きで、その詳細に夢中になる。

忍介は平安時代と江戸時代の区別が
つかないくらい歴史には疎いんだけど、

やっているゲームの舞台や銃のことを
ネットで色々調べているみたいで、
20世紀の2回の世界大戦あたりの
知識は持ち始めている。

まあ歴史好きの僕からすれば、
モザイク状の凸凹知識ではあるけど、

それでもゲームをきっかけにこうして
興味が広がるのは良いことだなあ、と。

そして学びは本当に興味から、
とつくづく思う。

世のお母さんがたはゲームのことを
目のカタキのように見ることが多いけど、
こんな”意外な効用”もありますよ。笑

ちなみに—-
個人的には平安時代や江戸時代よりも、
学ぶべきことが多いのは
圧倒的に20世紀の方だ、とも思う。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。