学校に行かなくて育った人を、僕らは知らなさすぎる

 

 

 

先日紹介した婦人公論.jpの連載、
「不登校の孫を救いたい」。

完結してましたね。
バーっと今、読みました。

最終話ラストのマサコのこのつぶやきが
やっぱり一番印象的だよね。

私は今でも、学校へ通うことは子どもにとって大切だと思っています。その考えが、簡単に消えることはありません。でも、「正しい」と信じていることが、その子にとって「今、本当に必要なこと」とは限らないのかもしれません。

あの日の私に必要だったのは、学校へ行かせることではなく、ミノルの苦しさに耳を傾けることだったのではないか――。はっきりとした答えは、まだ見つかっていません。

それでも、写真の中で笑うミノルの姿を見たとき、私は初めて立ち止まることができた気がしました。

価値観を変えることは簡単じゃない。

それでも、、、

その子の「今」を見る。
「今」の苦しさに耳を傾けること。

それがやっぱり大事なことだと思う。

「学校なんか別に行かなくてもいい」

そうは言わない。
行けるものなら行った方がいいと思う。

でも行けないのなら、それもそれでいい。

学校に行かなくて育って今、
普通に暮らしている人はたくさんいる。

僕らはそのたくさんの人のことを
あまりにも知らなさすぎる。

例えば僕もそうだった。

生まれて初めて出会った不登校の子は
自分の子どもだった。

だから焦った。

不登校。それは完全に未知の世界だった。

そして13年前は不登校なんて
まったく情報すらなかった。
(本当です)

今なら焦らない。

たくさんの例を見聞きしてきたからだ。

例えば僕ら夫婦がライフワークにしている
不登校インタビュー事例集、
『雲の向こうはいつも青空』。

これまでに12冊、出してきた。

あの頃、まさに自分たちが欲しかった情報、
読みたかった内容をまとめている。

毎号7人にインタビューしていてこれまで
12冊、合計84人の方の話を聞いてきた。

84人――結構な人数だと思う。

それだけたくさんの人に話を聞いてきて
確実に言えることがひとつある。

不登校は人それぞれだ。
正解なんてない。

こうすればいいもない。
方程式も特効薬も何もない。

人それぞれだからだ。

大切なのはその
正解の無さに負けないことだ。

まだ見えない遠い将来ではなく、
もっと現実の「今」を見る。

ここだなあと。

勝手に将来を妄想して悲観しちゃダメだ。

今できること、例えばそれは
本人の辛さ・苦しさに寄り添うことだ。

今できること、例えばそれは
あったかい安全な家庭環境を保つことだ。

今できること、例えばそれは
本人が希望したときに相談に乗れる
進路なんかの情報を集めておくことだ。

でもそれは言うほど簡単なことじゃない。

それもわかってる。
実際僕もそうだった。

なぜか?

価値観が絡んでくるからだ。

そして不登校は長期戦だ。
それも想像以上に長い。

うちの場合はなんのかんの10年間だった。

どうしても正解の無さに負けそうになるし、
挫けそうにもなる。
やってらんない状態になることもある。

「だからこそ、大事なのは?」

そう、「情報」と「繋がり」だ。

「情報」はこのインタビュー事例集で。

「繋がり」は親の会や散歩会で。

しっかり得ていきましょう。

大丈夫。僕らは一人じゃないんです。

Hope and keep busy.
(希望を持って忙しく)

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。