言葉ひとつの話だけど

親業(Parent Effectiveness Training)
では「能動的な聞き方」をする。

繰り返す、言い換える、気持ちを汲む、
という聞き方なんだけど、これが難しい。

「お腹が痛いよ」

相手がこう言うときに
「薬飲んだら?」と言うのは「提案」。

「お腹が痛くて辛いんだね」

能動的な聞き方はこういう聞き方になる。

でもともすれば僕の場合、
「お腹が痛くてちょっと辛いんだね」
みたいに言ってしまい、

親業インストラクターのうちの奥さんに
「ちょっとじゃねえよ、ちょっとじゃ!」
と突っ込まれてしまう。

そう、「ちょっと辛い」んじゃない。
「辛い」のだ。

でも、なぜかそういう
緩衝材みたいな言葉が混ざってしまう。

言葉ひとつの話だけど、言葉って大きい。

2月1日付けの不登校新聞一面の記事。

「千葉県フリースクール等ネットワーク」
代表の前北海さんの一言に、
ハッとさせられる部分があった。

言葉ひとつとってもちがいます。不登校について、僕たちは「支援」という言葉を使いますが、教育委員会からは「対策」という言葉が出てきます。

この部分が鮮烈に頭に残った。

言い得て妙とは
まさにこのことだなあ、と。

言葉の使い方ひとつで、恐ろしいほど
物事をどう捉えているかがわかる。

対策:相手の態度や事件の成り行きに応じて取る、手段・方策(新明解 国語辞典 三省堂)

対策と口にする人のことを
非難したいわけじゃない。

支援という言葉が最適だとも思わない。

でも、
教育委員会が不登校について語るとき、

「対策」よりは「支援」という言葉が
出てくる世の中になって欲しいなあ、
とつくづく思う。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。