製品検品の品質基準じゃないんだから

製品検品の品質基準じゃないんだから

昨日の講演会で聞いたことなんだけど、

正直、聞いたときに
「バカじゃないの?」と思った。

笑ってしまうような細かい基準

「学校スタンダード」
って奴が幅を利かせているらしい。

プリントして
保護者に配っている学校もあるそうだから、
ご存知の方もいるかもしれない。

というか、うちの息子は
小学校3年生で学校をやめたから、
単にうちが疎いだけなのかもしれない。

今更ジローな話だったらすみません。

その「スタンダード」。

例えば
グーピタピンというものがあるらしい。

おなかと机の間にグー、
足の裏は床に揃えたピタ、背筋はピン!
その姿勢で授業を聞きましょう、と。

他にも—-。

筆箱の中身は鉛筆何本と決まっているとか、
教室間の移動は2列で無言がルールとか、
挙手は指先までしっかり伸ばして
腕が耳につくようにとか、
結論を先に話し理由を後で言うとか、
板書するときのチョークの色が
あらかじめ全部決まっているとか、
掃除の仕方が決まっているとか、、、

放っておいてくれよ!
と思うような細かいあれこれを
それぞれ学校の「スタンダード」として
定めているところが増えているらしい。

箸の上げ下ろしを細々決めるのは

それにしても、
いつからそんな細かいことまで
全部決められるようになったんだろう?

そりゃあ、その基準で
全員の生徒が動いていれば、
教える方は楽だろう。

結論を先に言う話し方は
良い話し方の基本だ。
聞く姿勢として
グーピタピンは決して悪くはない。

でも、おかしいと思いませんか?
これ、全員が常時できるものだろうか?

そもそも、全員が
常時できる必要があることだろうか?

できない子がいたとしたら、
それっていけないことだろうか?

こんな箸の上げ下ろしまで細々と決めるのは
個性を伸ばすだの、自主性を重んじるだのと
まったく真逆の考え方じゃないか。

「学校スタンダード」やら
「グーピタピン」で検索すれば、
いくつかの学校が決めているルールを
読むことができる。

なんだかちょっと誇らしげな
それらの文章を見ると、
これじゃあ生徒は息が詰まってしまう、
と読んでいて暗澹たる気持ちになる。

これを強いられる先生たちも
可哀想だ(喜んでいるなら別だけど)。

極端に酸素の薄い空気

謎の校則もそうだし
このヘンテコなスタンダードもそう。

もしこういう極端に酸素の薄い空気が
学校に蔓延しているんだとしたら、
みんな学校に行きたがらないのは
当然だと思う。

軍隊や刑務所じゃないんだから。

私たちは人間であって、製品じゃない。
こんな不良品を見分けるための
品質基準みたいな「標準項目」はいらない。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。