温かい何かが生まれるとは思えない

温かい何かが生まれるとは思えない

先日、駅の構内で。

3歳か4歳くらいの可愛いチャが、
文字通りギャン泣きしているのが聞こえた。

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ママ:(冷たい声)
だから何回も言ったでしょ?
ユウくん、ママが何回言っても聞かなかったよね?
どうして今こうなってるのか、ユウくん分かるよね?

ユウくん:(ギャン泣き)
ごめんあザあぁあぃい!

ママ:(早口)
ねえママ、何度も言ったよね?
言ってたのユウくん覚えてるよね?
覚えてるよね?
聞いてたよね?
悪いの誰だか分かるよね?

ユウくん:(許しを懇願)
ゆるジでふらザぁぁぃぃ。
ユぁギぃえぉあヴぐふぇあぁぃ

ママ:(徐々に声が高くなる)
なんでユウくん、いっつも、いっつも、
いっつも、いっつもぉっぉぉッ!
なんでママの言うこと聞けないのッ!
ねえッ、なんで聞けないのぉぉぉぉッ!

ユウくん:(泣き過ぎて過呼吸)
ごヴェんザがぁあいぃい!
ゆヴしてゔぉぐぇっけヴェぁぃいぇぃ

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聞いていて、胸が痛くなる。

ユウくんが何をしたかは知らない。
ママもよほど腹に据えかねることだったんだと思う。
悪いのはママの再三の忠告を聞かなかったユウくんなんだろう。
それは分かる。

でもだからと言って。

こうやって親と子が対決したら、特に相手が年若い可愛いチャの場合、勝負はあまりにも残酷で、見るに忍びない。

どんな理由があるかは知らない。
でもやはりママは大人げないと思う。
少なくとも、このやり取りから温かい何かが生まれるとは思えない。

そうですよね?

でも、、、

胸に手を置いてみると、これに近い図って、僕ら”親って人種”には、多かれ少なかれ、
あるいは程度の差こそあれ、なにがしかはあるんじゃないか、と。

自分はそうじゃない、と誓って言い切れない、というか。
”しつけ“という名の呪縛が、僕らをおかしくさせている、というか。

僕にもこの図はあったし、
今だってまだまだあるかも知れない。

自戒をこめて。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。