巧妙な脅しにして呪い

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子どもは学校に行っていない。

でも何より家やフリースクールで
元気に過ごせることが大切。
そう思ってる。

ただ、誰だって100%
自信を持っているわけじゃない。

だからこういうことを言われると、
グラっと揺らいでしまうと思う。

「子どもを学校にきちんと行かせないと『なんで僕を行かせなかったの?』って将来言われるよ」

不登校新聞6月15日号
「小中学生の子を持つ親が語る不登校」

小学生の息子さんを持つ島田さんは以前、
「ある方」にそう言われたのだという。

『なんで僕を行かせなかったの?』
今ではなく、将来そう言われるよ――。

こんな「いかにもさもありなん」な
予言を聞くと、誰だって心穏やかじゃない。

そうですよね?

そこで島田さんは思い切って
息子さんに聞いてみたのだという。

そしたら息子は「無理やり行かせられたほうが恨むよ」と言いました。それを聞いて「これでよかったんだ」って思えたんです。私も親ですから、不安なこともあるし、悩むこともあります。でも、いつかきっと、心の底から笑える日がくる。そう思いながら、息子たちとすごす日々を大事にしていきたいと考えています。

『なんで僕を行かせなかったの?』
将来、子どもにそう言われるよ。

コレ、一見まっとうそうだけど、
巧妙な脅しにして呪いだよな。

だいたいだ。

知った顔して言うけどさ。

あなたに人の家の子の
いったい何がわかるというのか?

――と、無責任な予言をする
その「ある人」に僕は言いたい。

そして、残念なことに
こういう人は非常に多い。

いやだいやだ。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。