あげる、とか、させる、とか

あげる、とか、させる、とか

特にパソコンやネットに強い人に多い傾向だと思うんだけど、

してあげるという言い方。

「〇〇に●●をインストールしてあげると、うまく行きますよ」

「そしたらそこで▲□ってコマンドを入れてあげると」

なんか生き物に対して言っているみたいで、その人の愛着がそういう言い方にさせているのかな、と思いつつ。

一方で、完全に内容を把握しコントロールしている自信があることが、そんな言い方につながっているのかもな、なんて思ったりする。

***

一方、

させる

は、自社や自部署の人間に何か行動をするように仕向ける時、例えば

(得意先に対して電話で)「本人が戻りましたら折り返しお電話させましょうか?」

(営業会議で質問された部長が)「その件についてはうちの部の誰某に、追って報告させます」

とか、そんな風に使うことが多いと思う。

まあ、あえて、へりくだっての部分もあるだろうけど、基本的には上下関係を前提にした物言いで、英文法で言うところの「使役」だ。

***

で、両方を自分の子どもに使いがちなのが、親という種族だな、と。

・子どもに算数を教えてあげる

・子どもにおもちゃを買ってあげる

・子どもに中学受験をさせる

・子どもを自由に遊ばせる

ささいなことかも知れないけど、この2つの物言いって、ついつい親が使いがちな言い回しだけど、

なんかコントロールしている感上から目線感が強いので、なるべく使わなようにしたい、と思っている。

上記例の「子ども」の部分を「自分」に置き換えてみる。

「あなたに量子力学を教えてあげる」

「あなたの自由にさせてあげる」

誰かにそんな風に言われるのは、決して気分のいいものじゃない。

そう思いませんか?

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1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。