親のサーチライトの電源は切ろう

 

 

「見守りと放置の違いがわからない」

不登校界隈あるある話の鉄板として
この「違いがわからない」がある。

最新号の僕らの『豆マメ通信』でも
この話を蓑田雅之さんが素晴らしく
言い得て妙な説明をしてくださった。

見守りと放置の、その違いがわからない。

そういう状態にある人って
きっと無意識なんだろうけど
子どもの一挙手一投足を
ずっと集中して追いかけてる。

だから「見守る」ということが
「何もしないこと」
のように思えてしまうのだろう。

子どものために何かせずにはいられない。

――ちょっと想像してみてほしい。

この衝動、子どもの立場からしたら、
けっこうキツい話じゃないですか?

親の巨大なサーチライトで常時、
自分を照らされているようなもの。

子どもは眩しくて安らげないし、
本当に休まらない。

自分に置き換えてみればわかる。

誰かの視線がずっと自分に向けられている。

しかも家の中で24時間ずっと。
今か今かと待ち構えられている。

かなり困りますよね、これは。

昨日のブログの最後に
「希望を持って忙しく」と書いた。

純ちゃんの名言ではない。

『若草物語』を書いた
ルイーザ・メイ・オルコットの名言だ。
(Hope and keep busy)

これもまた誤解をされそうだから、
念のため補足を。

「希望を持って忙しく」

というと、真面目な親御さんほど
こんなふうに思っちゃうかもしれない。

「そうか、ちゃんと子どものためになる
フリースクールや居場所を探さなきゃ」

「相談に行くスケジュールを入れよう」

「もっと純ちゃんおすすめの
不登校本を読んで知識つけなきゃ」

あの……ですね、違うんです。

違うんですよ。

そういう「忙しさ」じゃないんです。

子どものために何かをするための、
その忙しさじゃないんですよ。

それをやっているから、親の頭の中は
24時間子ども、子ども、になってしまう。

わずかな兆候も見逃すな!
照明弾とサーチライトは常に照射!

ってね。

ここで僕が言う「忙しく」というのは、

「親が自分の人生を楽しく忙しくする」

ということです。

それも何か立派な趣味を見つけろとか、
資格の勉強を始めろとか、
そういう具体的な話じゃないんです。

もっと、ふわっとした、
心がけや心構えのようなもの。

なんでもいいんです。

断捨離でもドラマでもカフェでもなんでも。

とにかく子どもの不登校とは
まったく関係のないところで、
親が自分の日常を、人生を、
自分のために、忙しく生きる。
(そう、希望を持って)

そうやって親のサーチライトが
自分からスッと外れたとき。

まだか、まだかオーラが消えたとき。

子どもは初めてホッと息をついて、
ゆっくり心のエネルギーを
貯めることができるんです。

それが回復の第一歩で、それがないと
けっこう長引く話になりがちです。

それは自分の経験に照らしてもそうだし、
これまで数多くの取材を重ねてきた中で
いろんな話を聞いてきた実感からしても
確実にそうだと言える。

確実にそうなんです(キリッ!)

だからマイフレンド。

子どもの問題からは意識をズラして、
(最初は無理にでも、あえて)

まずは自分のために、
希望を持って忙しく行きましょう。

Hope and keep busy.

いーんです、放っておけば。
子どものことなんて。

乱暴に言えばそういうことなんです。

なんなら一泊二日の大人修学旅行なんて
僕らと一緒にしてみませんか?

いっそ家族なんて全部放り出して。

あ、放り出すはもちろん冗談です。
ちょっと言葉がすぎました。

でも物理的に離れてみるのって手ですよ。
(いや、本当に)

ご参加、お待ちしてます。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。