さかなクンの来し方に思う

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一昨日見た映画『さかなのこ』の余韻で。

ストーリー紹介するのでネタバレ含みます。
もし観る予定がある人はスルー願います。

『さかなのこ』はご存知
「さかなクン」をモデルにした映画だ。

小さなころからとにかくお魚が大好き。
寝ても覚めても魚ばかりの主人公のミー坊。

母親のあたたかい理解と応援もあって、
魚好き道を一直線に歩んできた。

高校を卒後した後は自身の
お魚好きを活かして水族館に勤務する。

ただ、残念ながらうまく行かない。

お魚愛が強過ぎて水族館の業務が
人並みにこなせないのだ。

水族館をクビになって
次に勤めたのは寿司屋だ。

確かに毎日、魚を扱う仕事ではある。

でもミー坊のお魚愛が活きる仕事じゃない。
簡単に言うとぜんぜん面白くない。

魚専門のペットショップでバイトを始めた。

でもミー坊を頼って転がり込んできた
幼馴染のシングルマザー・モモコと
幼い娘を十分に養えるだけの給料じゃない。

残念ながら。

これ以上ミー坊に負担をかけまいと、
親子はある日黙って突然姿を消してしまう。

切なさのあまり、心が荒れたミー坊。

居酒屋で一人、したたかに酔った。

ししゃもを頼んだのに出てきたのは
カラフトししゃもだった。

「ししゃもを頼んだのに違う」

ミー坊がただすと店員は
「ししゃもです」と言い張る。

カラフトししゃもは
ししゃもとはまったく違う魚だ!
違うに決まってんだろ、ふざけんな!

酔い潰れたミー坊は路地裏で寝てしまう。

そして気づけばししゃもの絵を
商店街のシャッターに
ペンキで勝手に描いていた。

ものすごくリアルで正確な絵だ。
目が覚めるような美しさもある。

その絵を目に留めた
高校時代の友人から声がかかった。
寿司屋を開くから
お店にの壁に魚の絵を描いてほしいと。

その寿司屋の絵を見た客たちから
徐々にイラストの仕事が入るようになる。

つまりお魚描きのイラストレーターとして
ミー坊に仕事がたくさん入るようになった。

そして魚に詳しいイラストレーターとして
テレビの仕事も受けるようになる。

今のお魚博士「さかなクン」の誕生だ。

それがざっくりのストーリーだ。

思ったこと。

何が転機になるかは本当にわからない。

魚が好きだ。異様に詳しい。
誰にも負けない。特技とも言える。

普通に考えれば確かに水族館とか
ペットショップが思いつくところだろう。

でもうまくいかない。

そう、うまくいかないことの
繰り返しなのだ。

あれやこれやの紆余曲折と偶然の産物から、
イラストレーターという仕事に行き着いた。
そこからお魚博士の仕事につながった。

魚 → イラストレーター → お魚博士

こういう公式は普通、誰も思い付かない。

でも現実にはそうなった。
本当に何が転機になるかはわからない。
文字通り「神のみぞ知る」だ。

だからマイフレンド。

うまく行かないことも含めて人生なんだと。

大きく、温かく、やさしく、
思い切り長ぁーーーい目で見ませんか?

今は完全に家にひきこもっている。
外に出ることなんて一歩もない。
フリースクールなんて夢のまた夢。

ろくすっぽ親とも口をきかない。
風呂にも入らず歯も磨かない。
もう人生詰んでるようにしか思えない。

そういう我が子の今この瞬間だけを見れば
絶望的な気持ちになるのもよくわかる。

でも人生は10代だけじゃない。

長く続く曲がりくねった道でもある。
うまく行かないことの繰り返しでもある。

「何が転機になるかわからない」
「うまく行かないこと含めて人生」

もし親が腑に落ちてそう思えたら、
子どももきっとラクになると思う。

そしてよくよく振り返ってみれば――。

僕もあなたもこれまでの人生、
うまく行かないことだらけでしたよね?

本当にうまくいかないことの繰り返し。

でも振り返ってみれば、結局のところ
いい思い出みたいなもんですよね?

時の洗礼を経てみれば、もう。

だからアンドロメダ星雲から
太陽系第三惑星を見るくらいに、

思い切り長ぁーーーい目で俯瞰!笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。