「不登校だと社会性が身に付かない」
と言う人がいる。
なぜか?
家にこもっていて、
同世代と接する機会がないからだ。
同い年の子たちと揉まれてこそ、
初めて社会性は身に付くのだと。
これは一見もっともらしく響く。
僕も息子が不登校になったとき、
確かにちょっとそう思った。
でもコレ、実は
そういう話じゃないんだよね。
学校という環境の特殊さ、
というものを僕ら忘れちゃってるよね。
――という話をあらためて思い出した。
2022年10月15日号の記事
『不登校から学校へ通い始めたきっかけは』
を読んだ。
多様な学びプロジェクトの講演抄録で、
不登校からの進学を経験した
3人の学生が講演に登壇したときの話だ。
以下櫻原楓さんの発言。
高校に入学したとき僕は「同世代だけの集団は社会ではある意味、特殊な環境だから苦手でも大丈夫」という言葉をかけてもらいました。先生の言葉は僕の学校や集団に対する意識を変えてくれました。言われてみれば将来会社に入ったとしたら、同期でも同い年じゃない人だっているだろうし、ましてや上司や部下の人は全然ちがう年代の人なわけですよね。そう考えると同世代の子たちばかりと行動することって社会ではめずらしい環境なんだなと思って。そう気づいてからは、自分が不登校だったことや集団への苦手意識もヘンだと思わなくなりました。
そうなのだ。
学校という環境。
つまり、同世代だけの集団。
それは社会ではめずらしい環境なのだ。
いや、社会の中ではまずあり得ない。
本社の営業1課は全員同期だ、とか。
ウチの厨房には32歳の人しかいないよ、とか。
総務部は全員2009年入社で固めてます、とか。
それってまあ、ほぼ無い話じゃないですか?
そう考えてみれば。
学校という特殊な環境で過ごす
たかだか数年の「社会性」。
それって正味のところどうなのよ、と。
考えてみれば少し視点が高くなりませんか?
「大丈夫マイフレンド」
っておおらかに見守ってみたほうが
長い人生、実になる気がしませんか?
と、かつての自分に言ってあげたい。笑
今日も良い1日を。
P.S.
「そうは言っても……」
「家にこもりきりではやっぱり心配」
というのが親心ですよね?
不登校だった人のリアルな「その後」が知れる本があります。
読んで安心と勇気を感じてください。
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