下手な字を馬鹿にして先生が笑った|忍介通信5(不登校58日目)

忍介通信5
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不登校58日目 2014/1/9 12:57送信

いつも忍介通信へのお返事ありがとうございます。

昨日1/8が始業式でしたが、残念ながら昨日今日とやはり登校できませんでした。

 

始業式の前々日、月曜日の夜に「休み明けが再登校として良いタイミングだし、頑張って学校に行ってみよう」とお風呂で諄々と説きました。

忍介もその場で僕には「明後日学校に行く」と言いましたが、寝る段になって感情が高まってしまって「やっぱり行きたくない」と言い出しました。

その時初めて僕らも知ったエピソードなんですが、

不登校になる直前に、土曜日登校のふれあいフェスティバルという催しがあって、それに行った時に級友達から「お前は普段しょっちゅう休むくせに、こういう楽しいイベントの時だけは学校に来るんだな」と言われたそうです。

そしてみんなに胴上げをされたり、女子達にも腕を引っ張られたりしてからかわれた、学校に行ったら必ずまた休んでいたことをみんなに責められてなじられて胴上げされてしまう、それが怖いし嫌だ、みんなに長く休んでいたことを謝りたいんだけど、みんなは決して許さないだろう、きっとまた胴上げされてしまう、と。

 

また担任の高田先生に対する不信感の理由もわかりました。

習字を先生に笑われた、というのです。

忍介の下手な字を馬鹿にして先生が笑った、と。

 

高田先生については、決してそういうことで笑うような人ではないと思います。

ただ、その時の笑顔が被害妄想の彼には馬鹿にされているように感じたのか、あるいはもしかして一瞬本当に笑ったのか。

そこは分かりませんが、とにもかくにも彼にはそう映ったようです。

 

先生はそういうつもりじゃなかったはずだし、そもそも級友に謝る必要なんて無い。心配ない、大丈夫だという旨は伝えましたが、やはり余程傷ついているのか、泣きながらそういう話をするので、聞いているこちらが辛くなるんですね。

 

火曜日は外出から帰る時に級友に会って、その時は外で遊びました。

それで随分登校に前向きになって、「明日は宿題を全部片付ける、明後日から学校に行く」と言っていましたが、結局今日も行けませんでした。

僕ら親が強く登校を期待していることは彼にも分かっていて、何とか期待に応えようとしているのがよく分かるんです。

ただ、これまでの経験がトラウマになってしまっていて、その傷が癒えてないんです。

 

率直に言って、前回書いたように休み明け登校に期待していた部分が大きくて、今ちょっと参っています。

ただ、アドバイスもらった通り、僕らがメゲてはいけないので、状況は受けとめつつ努めて前向きであろうと思っています。

 

取り急ぎ状況のご説明でした。

またお知らせします。

純一

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。