過激なくらいにデモクラティック|忍介通信10(不登校122日目)

忍介通信10
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不登校122日目 2014/3/14 15:21送信

いつも忍介通信への丁寧なお返事、ありがとうございます。

昨日は僕も午後半休をとって、家族三人で平日の実際の生徒たちの様子を見にデモクラティックスクールに行きました。

僕にとっては初めての訪問です。

 

学校は駅から徒歩15分くらい、住宅街にある一軒家ですーーー元は外人さんが住んでいた家だそうで、普通の日本の一軒家よりは随分大きいです。例えば一階にも二階にもトイレがある、というような感じです。

 

僕が見学にあたってポイントにしていた点は2点です。

 

一つ目は、運営者の人柄です。

ありがちな懸念として、熱心なあまり他の教育方法に排他的というようなことがあるかと思います。

こういった偏った主張が強いタイプの人は困ると思っていましたが、全然そうではなく、代表の方にもスタッフの方にも大変好感が持てました。

代表の方とは2時間じっくり話をしましたが、とても温和でニュートラルな雰囲気の信頼出来る人でした。表現おかしいかも知れませんが、拍子抜けするほどごくごく普通の、まっとうで穏やかな良い人です。

この点本当に安心できました。

 

もう一点は、在校している子ども達の振る舞いや様子です。

大変礼儀正しく社交的なのと、自主的なのが印象的でした。

お土産にクッキーを持って行ったのですが、僕らを見かけるとみんな「金子さん、クッキーありがとうございます」とか「金子さん、クッキー頂きました」と名前を呼んできちんと挨拶してくれるんですね。

見るとキッチンの共有スペースに「金子さんから頂いたクッキーです。みんなで分けあいましょう」と子どもの字でメモ書きがありました。

 

ここの方針として100%生徒の自主性を重んじるので、スタッフは子ども達に対して「お客様には挨拶しましょう」といったことは絶対に言わないんです。でもみんな不思議とすごく礼儀正しく、社交的でした。

15:00から10分間、全員参加の掃除時間があるんですが、その時にも僕らは面談をしていたのですが、誰が何を言った訳でもないのに、完全に自主的に一斉に掃除が始まったのも驚きました。

それも凄く楽しそうに生き生きとやるんです。

あと16:00が下校時間なのですが、15:59までみんなで居間でゲームをしていたのですが、16:00になった途端、これまた誰が何を言った訳でもないのに、凄い勢いで片付けてみんな元気に帰って行くんです。

 

スタッフの方から聞いたのですが、開校当初は掃除のルールは無かったそうです。ただ半年くらい経ってゴミだらけになって、子ども達自身がルールを作って毎日全員参加で掃除をすることに決めたそうです。

 

何も強制されていないからこそ、逆に自分達でしっかり考えるようになるそうです。よく話し合ってルールを決める、決まったルールはみんなで守る、そして相手の意見を尊重する、と。

自由の不自由さをよくわかるからなんでしょうかね。

実際、好きなことを好きなだけしていいのですが、流石に毎日みんながそうかというと、そうではないそうです。

つまり、暇を持て余すこともママあるそうです。

でもそういう時もスタッフからこうしたらどうか、と声をかけることはしません。あくまでも聞かれたり求められた時にサポートするだけです。

 

7歳から18歳の子まで、全部で13人の子が今はいます。同じ年齢だけの普通の学校と違って、イジメや何やらも無さそうだし、昔の寺子屋みたいで年長と年少、双方にメリットがありそうだなと思いました。

運営は生徒たちの合議制で、経営状況も彼らに全部開示されているそうです。

例えば僕らがこうして見学に来ることも生徒たちの合議で決まります。今回は幸い許可されたので見学出来ました。冗談抜きに、入学の可否も彼らの合議で決まります。過激なくらい究極にデモクラティックです。

 

そんな次第で、来週忍介は一日体験入学をします。

本人は少し新しい環境に対して一種の恐れがあるのか、手放しではしゃいでいる訳ではありません。

ただ「夢みたいな学校だな」と口にしています。

 

そんなこんなです。忍介はずいぶん髪の毛が伸びて、1970年代の人みたいになってます。

明日楽しみにしてます。

純一

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在通信制高校1年生・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。