起きて、本棚の前に立つ。
あてもなく並んだ本を眺める。
そして、今朝は
この本を読み返してみようと思った。
『もしも人生をやりなおせるなら』
ご存じない方のために補足すると、
ケンタッキー州に住んでいた
ナディーン・ステアという、
無名の女性が85歳のときに書いた詩だ。
前に読んですごく良かった記憶がある。
なおかつ、2分もあれば読めるはず。
コーヒーを淹れて、
一口飲んで表紙をめくった。
そして最初の一行に驚いた。
もしも人生をやりなおせるなら、
こんどはもっとたくさん失敗したい。If I had my life to live over,
I’d dare to make more mistakes next time.
こんどはもっとたくさん失敗したい――
この一行が今の僕にはツボすぎて、
それだけで目頭が熱くなってしまった。
植松努さんのTEDでの言葉にもあったけど、
僕らは失敗をマイナスだと思いすぎている。
安全に失敗する経験を全然してきていない。
失敗してもいい。
85歳のおばあさんが、
もしも人生をやりなおせるなら、
と語り始めたとき――。
最初に出てくるその一言は
「こんどはもっとたくさん失敗したい」
なのだ。
朝から一人で勝手に
湿っぽくなってしまったのだけど、笑
あらためて、もっと自分を許そうと思った。
訳もいいし、絵も素敵だ。
少し凹み気味なときは、
また読み返してみたい、と思った。
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