「困った子」でなく「困っている子」

困った子でなく、困っている子

先週、フリースペースたまりばの
西野博之さんの講演会
「子育てはきっと大丈夫」に行った。

思ったこと、
感銘を受けたことはいっぱいあって
これから少しづつ噛み砕いて
いくつか記事に書いていこうと思う。

「なるほど、確かにね」と思った西野さんの言葉

たくさんあったのだけど、
今日は特にこの言葉を紹介。

発達障がいの子は「困った子」でなく「困っている子」。
子どもを変えようとするのではなく、周囲の人がこの子と楽しく過ごせるスキルを身につける

これにはハッとさせられた。

忍介には書字の学習障害がある。
字を読むことに問題ないのだけど、
字を書くことに困難がある。

たまに彼に付き添いで病院に行く。

そうすると必ず問診票が出てくる。
氏名住所電話番号に既往症やら
現在の症状やらを「書かされる」。

携帯電話の申請で家電量販店に行く。

申し込もうとすると氏名住所電話番号を
やっぱり「書かされる」。

彼は書くのが苦手なので、
僕が代筆しているのだけど、

やっぱりどこか内心では
「自分で書けないとこの先、大変だよ。
どうするんだよ?」と実は思っていた。

でも彼は困った子じゃなくて、
困っている子なんだ。

これは本当にそうだ、と思った。

字を書くのが苦手なのは
彼が悪いんじゃない。
努力が足りないとか、
そういうことじゃない。

書くのが苦手なので、と言って
看護師さんに記入を手伝ってもらうとか、

タブレットが使えるなら
それで入力するとか、すればいい。

自立とは…

自立とは一人でなんでもできることじゃない。助けて、が言えることも大事

これも本当にそうだ、と思った。

どうしても親は、
先回りして心配してしまう。

でも親がどれだけ心配しても、
本当の解決にはならないんだよな。

なんでもかんでも
一人でできなきゃ一人前じゃない、
みたいな僕の意識自体を変える必要がある。

それでも、、、
親という種族は心配してしまうんだよな。
頭ではわかっているつもりなんだけど…。

まあ、それはさておき—-

少しでも忍介のような子たちが
生きやすい世の中になるように、

多くの人に、こういう書字や読字の困難
(ディスグラフィア、ディスレクシア)
があるということを知ってもらえたら、
と思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。