まったく、
どこで何をどんなふうに知るんだか。
夕食の席で忍介が唐突に聞いてくる。
「ねえ、就職の面接では自分を何かに
例えないといけないんでしょ?」
「???」
「私はスルメです。
噛めば噛むほど味が出ます、とか」
まったく、ねえ!
どこで何をどんなふうに知るんだか。
実は僕は一時期、
新卒採用を担当したことがある。
確かに面接で
そういうことを言う学生は多かった。
もちろん、そんな答えが良いわけがない。
でも、おうち在住14歳男子には
こうインプットされている。
就職の面接では自分を何かに
例えないといけないのだ、と。
ネットの功罪いろいろあると思うけど、
罪は本当にこういうことだと思う。
金子純一47歳、マジレスする。
自分を何かに例える必要なんてない。
逆に面接官の立場になってみればいい。
例えば忍介が面接官だとする。
どんな人を採用したいと思っている?
採用の基準はなんなの?
想像してみて。
そのとき、面接でどういうことを言う人を
採用したいと思う?
スルメ人間? それとも…?
例を出して説明したら、
就職面接の何たるかは少し
忍介も理解したみたいだった。
忍介が素直すぎるのかも知れない。
真に受けやすいだけなのかも知れない。
以前にも書いたことだけど、、、
検索すれば簡単に情報はたくさん出る。
でもその情報が問題だったりする。
自分の頭で考えるのは面倒くさい。
本当に面倒くさい。
うんざりする。笑
誰か代わりに考えてくれよ、
って時々本当に思ったりする。
でもそこをすっ飛ばすと、
誰もが簡単にスルメ人間になってしまう。
別にいいじゃん。
噛めば噛むほど味が出るんなら。
――って、そもそもそれ自分で言うこと?
今日も良い1日を。
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