「能動的な聞き方」の持つチカラ

「能動的な聞き方」の持つチカラ
Sponsored Link

 

“Yes, I want to die.”

Facebookを見ていたら飛び込んできた
”I want to die”という刺激的な文字。

続きを読みたくてクリックしたら、
Gordon training international(親業)
のブログ記事だった。

ルミコさんという日本の
親業インストラクターの生徒さんのお話で、
死にたい、と言ったのは17歳の息子さんだ。

ざっくりだけど、要約する。

(ざっくりの要約&意訳なので、
詳細知りたい方はぜひ原文を)

息子は成績も良い「良い子」だった。
性格も穏やかで
歳の離れた3歳の妹にも優しかった。

が、何かが突然、彼を劇的に変えた。

家の壁や家具を壊す。
暴れてしまってどうにも手に負えない。

母親は混乱した。
なぜ息子がこんなに暴力的になったのか?

そしてある日。

母親は親業講座で習ったことを思い出して、
アクティブ・リスニング、つまり
「能動的」に聞いてみることにした。

能動的な聞き方、つまり

  • 繰り返す
  • 言い換える
  • 気持ちを汲む

という聞き方だ。

そのとき、息子はリビングの机を壊そうと
椅子をつかんで頭の上に振り上げていた。

「たぶん、あなたは本当に、本当に、
本当に悲しくて、もうどうしていいのか、
自分でもわからないのね」

母親がアクティブ・リスニングをしよう
としたのはその時が初めてだった。

息子は母親の言葉を聞いてフリーズした。

そして頭上に振り上げた椅子を下ろした。

「死にたい」と長い沈黙のあと彼は言った。
「死んだ方がマシだ」

ここで、質問。

あなたならどう反応しますか?

こういう場面で「能動的に聞く」のは
とても難しいことだと思う。

でも母親は自分の意見を言うのを控えて
彼の言葉を繰り返した。

「死にたい、と思うんだ。
こんな人生はイヤだって」

さらに長い沈黙が訪れる。

そのうちに、ポツリポツリ、
息子が話し始めた。

良い点は取ってるけど、
本当は勉強は嫌いなのだ、と。
本当は野球選手になりたい、とも。

こんなふうに生きるのはイヤだし、
もう良い子でいるのはイヤだ。疲れた。

母親は彼の言葉を遮りたい衝動を抑えて、
「言い換える・繰り返す・気持ちを汲む」
ことに徹した。

気がつけば5時間が過ぎ、真夜中だった。

息子が言う。

お母さんが望むから良い子をしてきた。
いつも良い子でいてほしかったでしょ?

僕の成績が良いと喜んでたじゃん。
僕はお母さんを喜ばせたかったんだよ。

「頑張って良い成績をとっていたのは、
お母さんを喜ばせたかったからなんだね」

母親がそう繰り返すと、彼が言う。

「そうだよ。いつも妹の世話で
お母さん疲れてるから…」

彼は実際に遺書まで書いていた。
ただ、その日を境に、
落ち着きを取り戻して行ったという――。

「死にたい」

子どもにそう言われたとき。

なんで?
どうしてそんなこと思うの?
いったい何があったの?

そう遮りたい衝動は誰にもあると思う。
それが自分の子どもであれば、なおさら。

でも「能動的な聞き方」の持つチカラを、
その威力を知っていれば。

それを思い出すことができれば。
そして実際に使うことができれば。

もしかしたら、相手が心の奥底に持っている
本当の気持ちを話してくれるかも知れない。

改めて「聞くこと」の大切さを思った。

親業について、詳しくはこちら。
https://ftk-gift.com/category/parparent-effectiveness-training/

 

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

 

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link
「能動的な聞き方」の持つチカラ



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校や親子関係の悩みについて、セミナーやコミュニケーション講座、カウンセリングをお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在中学3年生・デモクラティックスクールを経て2019年春からホームスクーラー/忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。