日経新聞の購読は何年も前にやめた。
ただ日経MJの購読は続けていて、
去年の秋からは新しく
日本教育新聞の購読を始めた。
学校の先生が読むような新聞なんだけど、
まあ、一応、多少なりとも、参考のため。
どうしても見出しを斜め読みする
感じになってしまっているのだけど、
2月22日号の「不易流行」が良かった。
朝日新聞でいう天声人語みたいな
短いコラムだ。
「幸せは遠くにあるものか?
それとも近くにあるものか?」
この問いにはある前提が
潜んでいる、という。
幸せというものがどこかに
「ある」という前提だ。
幸せはどこかに「ある」。
だからこそ。
それは遠くにありますか?
それとも近くにありますか?
という問いが成り立つ。
もし幸せというものが
「ない」のだとしたら、
この問いは成り立たない。
かくのごとく――。
二者択一の問いには往々にして
人を誘導するワナが潜む。
それでは
「役に立つ・役に立たない」
はどうだろうか?
現在、学校教育は「役に立つ」ことを強く求められている。社会に適応するため、未来を創るためという話に加え、生きる力や学力の3要素、資質・能力、コンピテンシーなどを育てることに衆目が集まり、教育の質保証が叫ばれている。学校教育における「役に立つ」は、未来に役立つことであり、今を全て未来の準備期間としてしまう危険がある。今ここの喜怒哀楽を軽視するわなが潜む。
「役に立つ/役に立たない」を脇に置き、好奇心や驚きにワクワクドキドキする瞬間や関係を味わいたい。今ここを輝いて生きることも、学校では目指したい。準備、実行、後始末のどの期間も子どもたちには深く味わってもらいたい。
このくだりには「おお!」となった。
確かにその通りだよね、と。
役に立つ、立たないの
二分法で見てしまうことの危険性。
ぐぐっと心に入ってきませんか?
今日も良い1日を。
記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。
更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!
コメントを残す