焦らず休むことを大切に

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あれからもう9年になる。

息子が絶賛不登校でひきこもっていたのは
まさに冬休み明けの今の時期だ。

ニッチもサッチもいかなくて、
家の中がずっと暗かった。
派手に夫婦喧嘩もした。

「本当にこのままずっと家にいて、
まったく勉強しなくて大丈夫か?」

当時はそう思ってた。

あれから9年。

「勉強した方がいいよ」

と息子に言ったことはない。
腹を決めて、一切言うのをやめたからだ。

そうするともちろん、やるのはゲームだ。

この9年間、ずっとゲーム三昧だった。
彼の累計のプレー時間は
数万時間になってると思う。

「いいぞ、もうとことんやれ!」

と、途中からはもう怖いもの見たさだった。

でも不思議なもので。

今は少しずつだけど、本人が自分で
哲学の本を読んだりしている。

あんなに本を読まなかったのにね。

いわゆる「学校の勉強」は
依然として苦手みたいだ。

でも地理と倫理は好きみたいで、
その2つの教科書はよく開いている。

「1つの分野を深掘りした子が、エネルギーがたまると『この仕事をしたいからこの学部に行く』と言って動き出し、急激に学力が伸びることも珍しくありません。中には5年分の学習を1年ほどで取り戻す子も。本人によれば『カラカラに乾いた土にスーッと水が染み込むように学習内容が入ってくる』そうです。1浪するなど時間はかかることが多いですが、自分なりに目的や生きる意味を見つけて経験を広げたうえで進路を決めた子は、うまく社会に出ていくことができています」

「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」
を設立した臨床心理士・公認心理師の
福本早穂さんの言葉だ。

うちの子もそうであってほしい、
と願っているわけじゃない。

でもきっとそういう事例って
結構あるんじゃないかな、とも思う。

5年分くらいなら1年で一気に取り戻せる。
本気でその気になったなら――。

それからもうひとつ。

この言葉にも勇気をもらった。

「不登校を経た社会人は、援助を受けながら立ち上がった経験があるので、社会に出てうまくいかないことがあっても自ら誰かに助けを求めてやり直せています。親御さんもお子さんが無理をしているのがすぐわかるのでサポートしやすい。だから、今不登校でつらい思いをしているお子さんや親御さんには、焦らず休むことを大切にしてほしいと思います」

いや、今ならわかるよ。
焦らず休むことが大事だ。

でも当時はわからなかった。

なのであえて
9年前の自分に向かって書き残す。

「おーい、焦らず休むことを大切にな」
「大丈夫だぞマイフレンド」

今日も良い1日を。

P.S.
福本さんの記事、とても良いので
よろしければ全文を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。