もちろん失敗するだろうが、話はそれからだ

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久しぶりにブロガーのちきりんの本
『マーケット感覚を身につけよう』
を読んだ。

 「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

という副題の通りの内容で、
8年前の本だけど、さすがのちきりん節で
なかなか良かった。

で、なんで不登校がテーマのブログで
そんな本の話を書くのか?

「失敗と成功の関係を理解する」

という項が相当に刺激的だったからだ。

どんな話だったかというと、、、

日本人はこう思っている。

シリコンバレーは失敗に寛容だ。
しかし日本社会は
失敗した人を許さない、と。

確かにそんなイメージってありますよね?

でもちきりんは、こうブッタ斬る。

この理解は完全に間違っています。シリコンバレーは失敗に寛容なのではなく、「失敗経験のない人など、まったく評価しない」のです。

なぜなら「失敗経験がない」ということは、「これまでの人生において、チャレンジをしてきていない」と見なされるからです。「できる範囲のことしかやってこなかったのでは?」「高い目標を掲げた経験がないのでは?」と疑われるのです。

また、失敗経験のない人は「成功するのに必要な学びを得ていない」と思われます。(略)

このためしばしば若者は「早く失敗しろ」とせかされます。「できるとわかっていることばかりに時間を使わず、できないかもしれない大きな目標に早くチャレンジしろ。もちろん失敗するだろうが、話はそれからだ」というわけです。

どうですか?
なかなかにガツンと来ませんか?

僕もシリコンバレーは失敗に寛容だ、
とやっぱりのんびり思ってたクチで。

「失敗経験がない=チャレンジしてない奴」

こういう図式がある。
それくらい根本から全く意識が違う、
という認識はなかった。

でも言われてみれば本当にそうだ。

そしてもうひとつ。

「できる範囲のことしかしない」
「高い目標を掲げた経験がない」

これって俺ら日本人そのものじゃないかと。
だから今、この国はうまく行かないのだと。

――痛烈に思った。

僕らがいつまでもそんなだから、
子どもたちまでそうなっちまう。

「もちろん失敗するだろうが、
話はそれからだ(キリッ)」

とね。
我々大人がね。
清々しい背中を見せたいよね。

と心が熱くなったのでシェア。

これから親が子どもに伝えるべきことは、特定の資格や専門性を勧めることでも、ましてや特定の企業を目指させることでもありません。そんなことより、変化は恐れるものではなく、楽しむものだと身をもって教えてあげましょう。(略)

洗濯板が売れなくなったことを嘆くよりも、洗濯機が売れ始めたことを喜ぶほうがマトモですよね。大事なことは、その変化を自ら感じ取り、進むべき方向を早目に見極めることのできるマーケット感覚を身につけることなのです。

くぅう。イタ気持ちいいぜ……。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。