子どもたちの持っているエネルギーが自分自身をそうさせない

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これもずっと積読になってた本だった。

『「学校」ってなんだ?
不登校について知る本』

を今朝読んだ。

学校が辛い。
でも行けない自分を責めてしまう。

そんな思春期の中にある子にとっては、
わかりやすく、また勇気づけられる
とても良い本だと思った。

ただ――こういうことを言うのは
アレだけど、ひとつだけ。

5280円という価格はね。

ちょっと気楽に買える値段じゃないなあと。
(特におこづかい制の10代の子どもには)

良い本だと思うからこそ、なんとか
装丁や仕様を工夫してもう少し
買いやすい価格だといいとは思った。

まあ、あくまでも個人の印象です。

さて。

このブログで紹介したい箇所を
ひとつ挙げるとするならば。

p.84-85の「不登校の人たちの将来は?」
という項目だ。

特にずっと知識としては持っていたけど、
個人的に正確なデータソースが不明だった
「不登校経験者の80%はその後
進学・就業している」という話。

その出典がバッチリ記載されていて
長年の懸案が晴れて嬉しかった。

こちらの報告書だ↓。

と、一応ざっと目を通したけど、本当に
役所の文章はとにかくわかりにくい……。

なので普通に今朝の本の文章を引用・紹介。

2006年に、文部科学省が中学3年生の時点で不登校だった人が、その5年後にどうなっているかを調査しました。

それによると、大学や専門学校などで学んでいたり、仕事をして働いていたりする人が全体の約80%だということがわかりました。不登校だったという人の多くは、ずっと家にひきこもっているのではなく、自分の人生を切りひらいているのです。

中学3年生15歳の時点で不登校だった。
その人たちの5年後、20歳の時点では
80%超が進学したり就業している。

これは不登校生の保護者がもっと
知った方がいい事実じゃないだろうか?

昼夜逆転。ゲーム三昧。勉強一切関心なし。

ついつい、目の前の現実ばかり見ると
物事暗く捉ええがちだ。

でもアンガージュマンよこすかの事務局長
石井利衣子さんが僕らのインタビューで
こう仰っていたのを思い出す。

どうしてもね、目の前にいる子どもが今日学校に行けなかったら、明日も学校に行かない、明日も学校に行かなかったら、来年も五年後も十年後もっていうふうに、なんとなく不安が不安を読んでしまうんだけど、実際には子どもたちの持っているエネルギーが「自分自身をそうさせない」っていうか。

その本人の中で準備ができたときは動き出す、っていうことをずっと見てきているので。そのことに対して心配や不安は全然ないので、親御さんにはひたすら「大丈夫です」って言ってることが多いかもしれないですね。

不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』Vol.4 p.30)

子どもたちの持っているエネルギーが
「自分自身をそうさせない」。

きっとそうなんだろう。

と、今は思いながら
我が家の18歳をヌルく見守ってます。

そう、ヌルくね。お熱いのはダメよ。笑

今日も良い一日を。

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2 件のコメント

    • 田中先生、反応いただきありがとうございます。ちょっと狙って足したので、嬉しいです。笑

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。