火種のないところに風を送っても

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世間一般の捉え方で言うなら――。
無所属の14歳中学三年生ということか。

この春で5年通った
デモクラティックスクールもやめた。

そんな忍介。

日夜ゲームにいそしんでいる。
ときどき小学校の
算数の教科書も開いているけど。

5年前、彼が学校に行かないと言って
半年間家にひきこもっていたとき。
僕は彼を行かそうと試みた。散々格闘した。

そしてアイスクリーム療法に出会って、
価値観が変わった。
さらに去年、親業訓練講座を受けて、
「親の役割」という呪縛も消えた。

子どもにマルとペケを付けることが
ほぼなくなった。
これは、ずいぶん楽なことだ。

親の安心の図

学校に行かない、それはいいんだけど、
であるのならフリースクールなり
どこかに居場所を得てほしい――。

やっぱり僕も最初はそう思ったし、
今もその思いはまったくのゼロではない。

でも今年の春、
彼はあっさりスクールをやめた。
今は家にいてほぼ外出もしない。

家にひきこもっているけど、
自分でプログラミングしたり、
ネットで英語を学んでいる。

そういう図があると、親も安心だ。
ただ家で延々とゲームを
しているだけじゃないのだ、と。

降水確率0%

でも、それは今の忍介には
清々しいくらい無い。

基本は降水確率0%で終日ゲーム、
時々にわか算数だ。笑

高校に進学するのか。この先どうするのか。
今はぜんぶ白紙だ。

以前ならこの状況に
心がザワついたかもしれない。

でも別にそれでもいいじゃん、
と思えるようになった。

なぜなら、、、

火のないところに煙は立たない

「やる気」という火種のないところに
いくら風を送っても煙は立たない、
と思うからだ。

ともすればこの「風を送る」ということを
大人はしがちなんだけど、きっとそれは
子どもからしたら迷惑なんだと思う。

もうひとつ、僕ら大人は
自分たちが子どもだったとき、
学校の勉強が好きじゃなかった。

そうですよね?

だから、子どもは放っておくと
何もしたがらないはずだ、
と頭から決めつけている気もする。

楽しみに待つ

いつかきっと、
好きなことを見つけて動き出す。

今はそう思う。

それでも、いつまでも
動き出さないときはどうすればいいか?

好きなことを見つけて
いつかはきっと動き出す、
と思い続けることなんだと思う。

家が安心安全の場でさえあれば、大丈夫。
楽しみに待つ、くらいの気長な気持ちで。

それでも、いつまでも
動き出す気配のないときには…?

あ、コレもちろん
自分に言い聞かせる部分もあって
書いてます!笑

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。