アメリカの臨床心理学者
トマス・ゴードンが開発した、
親のための効果的な
コミュニケーションの
トレーニング・プログラム、
親業(Parent Effectiveness Training)。
全8回の親業訓練一般講座を
受講しているんだけど、
これがとても良いので紹介です。
受け入れられるかどうかで仕分ける
まず最初に講座で学ぶのは、
「行動の四角形」だ。
真ん中に横の線を引いた
四角形を思い浮かべる。
真ん中の線より上は受容領域、
下が非受容領域だ。
で、相手の行動が受容できることなのか、
受容できないことなのかを分けて考える。
このとき大切なことは、
自分の感情に正直になること。
「親だからこうするべきだ」
というのは、とっぱらう。
あくまでも自分にとってどうか、
という軸で考える。
例えば子どもが部屋を散らかしている。
そんな時、
「きちんと部屋を片付けなさい」
なんて、言いがちじゃないですか?
親なんだから。
きちんとしつけて、
子どもを良き道に導いてあげないと。
でも、その子どもの行動を
自分がどう感じるかが重要だ、
と親業は言う。
時と場合で受容と非受容は変わる
そして、ここが目からウロコなんだけど、
同じ行動でも時と場合によって
それは受容にもなり、
非受容にもなり得るということだ。
例えば—
子どもが部屋を散らかしている。
難しい仕事をやり遂げて
祝杯をあげたい気分の日なら、
多少散らかっていたとしても
まあいいかと思うかもしれない。
ひどいことを人に言われて
落ち込んだ日なら、
少しでも散らかっていると
気に障るかもしれない。
時と場合によって、
受容と非受容は変わる。そして
受容と非受容が変わって、
それでいい。
親が子どもに対して
「何をおいても一貫した態度」
を取ろうとすると、
どうしても無理が出る。
だから一貫しなくていい。
親だから、こうするべきだというのは
なくていい。
なぜなら、
親にも自分の気持ちがあるんだから。
その気持ちに正直になっていい。
—なんかこれだけでも結構、
画期的だなあと。
そう思いませんか?
親なんだからという呪縛から自由になる
誰が何を言ったわけでもないのに、
親は子どもに対して
教え導く義務があるみたいに思ってしまう。
もちろん最低限のことは
教える必要があると思う。
でも必要以上に”親だから”と
自分で自分を縛る必要はない。
それが本当に問題なのか。
それは誰の問題なのか。
「行動の四角形」で仕分けて考える。
この四角形、シンプルだけど、
わかりやすくてとても力強い
「ツール」だ。
親業講座を受講する中で気づいたこと。
また他にも書いていきたいと思います。
親業のことはこちら
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