子どもに未来の選択肢を与えたいという親のエゴ

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早起きした日は読書!

ということで今朝はこれを読んだ。

どんな話か?

九州から念願の東京転勤が叶い、憧れだったタワマン低層階の部屋を購入した渕上(ふちがみ)家。
専業主婦の渕上舞は東京の生活に馴染めずにいたが、小学5年生の息子・悠真が入った野球チームには同じタワマンに住むママ、サバサバ系バリキャリウーマン・瀧本香織(中層階在住)とボスママ的存在のエリート駐在妻・堀恵(高層階在住)の2人がおり、すぐに仲良くなる。しかし転入早々、悠真がエースになったことで徐々に不協和音が…。
低層階と高層階、専業主婦とバリキャリ、子どもの学力、夫の職業など、さまざまな軸で見えない競争意識に駆り立てられていく大人たち。同じタワマンの低・中・高層階に住む家族3組の虚栄と内情を描くセミフィクション。

というのがあらすじだ。
まさにその通りの話で、面白かった。

あ、でも不登校はまったく関係ないです。

そもそもどうしてこの本をポチったのか、
実はよく覚えていない。笑

とにかくずっと積ン読になってたので、
エイヤの勢いでバッと読んだ。
ご興味ある方はぜひ。

えーっと。

僕が一番心動かされたのは
169ページのこの部分だった。

息子の中学受験に狂う妻を案じる大輔が
同じタワマンに住むママ友の香織に
相談をするシーンだ。

実は香織も同じく息子の受験に
狂っている自分に気づいている。

そしてこうつぶやく。

香織 正直心の奥では受験なんてくだらないってわかってるんです
わかってるんですけど
子どもに未来の選択肢を与えたいという親のエゴ
歪んでるかもしれないけど愛なんですよ

大輔 ……どうしたら昔の舞に戻ってくれるんだろう

香織 ……わかんないんですよ 一度全部失ってみないと
あーあ 私達ってどこで間違えちゃったんでしょうね

それまでのもろもろの展開も相まって
なかなかに沁み入ってくるシーンだった。

子どもに未来の選択肢を与えたいという親のエゴ
歪んでるかもしれないけど愛なんですよ

これをね、できることなら
全てを失う前に気付きたいものだなあと。

今朝読んだ日本講演新聞9月25日号に、
ちょうどこれと同じくな感じの話があった。

歌う講演家/オープンハートの会
会長の古市佳央さんの記事、
「僕があの地獄の日々から
這い上がれた理由」だ。

古市さんは16歳のとき、
バイク事故で全身41%の大火傷を負って、
数ヶ月の間、文字通り死線をさまよった。

入院生活はトータル3年間に及んだ。

その間、古市少年は病院で
たくさんの人が亡くなるのを見た。

僕は入院中に亡くなる人をたくさん見てきました。
大切な人の最期の瞬間、皆さんはどんな言葉を掛けますか?
「勉強しろ」「もっと頑張れ」って言いますか? 「生きていてくれればそれでいい」って思いませんか?
人間は生きているだけで素晴らしい存在です。でもいつからか、それを忘れてしまった。だから僕みたいな、とんでもない経験をしてきた人間にそのことを伝える役割があると思っています。

本当にね、その通りだと思いませんか?

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。