お金が不足すれば働くようになるのではない。まずは安心を

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息子は40歳。
就職氷河期世代で、これまで
一度も働いたことがない。

73歳の父親はことあるごとに
そのことを叱責してきた。

親子関係は悪化し、会話もない。
20年近くひきこもり生活が続いている。

父親はファイナンシャルプランナーの
村井英一さんに今後の家計相談を依頼した。

ところが意外な結果が出た。

親の死後、息子が80代になっても
現状の貯蓄と資産でまかなえる、働かずとも
今のままで問題ない、という分析だった。

「困るよ、これじゃあ息子に見せられない」

父親は村井さんにそう電話をかけてきた。

今のままでは将来、生きていけないぞ!
息子に奮起を促す叱責を繰り返してきた。

家計相談もその材料にするつもりだった。

でも将来分析は、貯蓄を切り崩せば
なんとか生活できる、という話なのだ。

そこで村井さんは父親に言う。

「お金が不足すれば働くようになる、というものでもありません。このままでも心配ないと、まずは安心させてあげてください」

私は言いました。父親の返事の声からは、怪訝そうな顔を浮かべている様子が想像できました。

(中略)

その時のご相談はそれで終わりましたが、数年後に父親からまた連絡をもらいました。それによると、提案書を受け取った時は納得できなかったけれども、「働かなくても生きていくことはできる」とわかり、親としても焦らなくなったそうです。無理に働くことを勧めなくなり、就職の話はしなくなりました。

すると徐々に、親子で会話が増え、コミュニケーションが取れるようになってきたそうです。まだまだ社会復帰ができたと言える状況ではありませんが、以前と比べると、家の中がギスギスすることなく、雰囲気が良くなってきたと、明るい声で報告してくれました。

なんというか。

ホント、ココなんだよなー、と思った。
ホント、ココなんだよね。
ホント、ココ!笑

働いて自立しないで将来どうする?
親は先に死ぬんだぞ!

親はついつい、そう心配してしまう。

でもそれは子どものこれまでと現状を
まったく受け入れていないよ、という
ネガティブなメッセージもはらんでいる。

親はそのことに無自覚なんだけどね……。

ある意味、諦める=現状を受け入れる。
そうすることで、関係性は大きく変わる。

子どもだって親が自分の現状を
まずは受け入れてくれてこそ、
はじめて心が開ける、というものだ。

改めて、そのことを思った。

この記事、タイトルは完全に
「釣り」だと思うけど、、、
(完全に釣られてクリックした。笑)

普通に良い内容だった。ご興味あればぜひ。

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

  • いい記事の紹介ありがとうございました。
    本当にその通りだと思います。

    このままでは将来困るから、勉強しなさい、とか、働きなさい、と。そういう働きかけがある程度有効だった理由の一つは、かつては衣食住の欠乏を満たすことが最大の問題であった、そういうことがあると思います。

    生き延びることは最大の目標で、善であった。そういうころは、社会全体も、毎日目にする親の生き方も、無言で子どもにそういうメッセージを送っていたんでしょう。
    でも、今は生きていこうとするために、子どもたちが体感していく、受け入れていくメッセージが違ってきているようです。

    人はパンのみにて生くるにあらず

    • 田中先生、コメントありがとうございます。
      本当におっしゃる通りですね。
      生き延びることが最大の目標で、善ではあった。
      でも、今はこれまでとは違うメッセージが必要なのだろうと思います。

  • 金子純一 へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。