診療であって、治療ではない

診療であって治療ではない
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先週放映された、
プロフェッショナル 仕事の流儀
「精神科医・本田秀夫」を録画で見た。

“見えにくい障害”とも呼ばれる発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害など)。信州大学医学部附属病院の精神科医・本田秀夫は、発達障害を専門にする日本屈指のスペシャリストで、乳幼児期から成人期まで長期にわたって診察を続けるという世界的にもまれな臨床経験を持つ。「“普通”とは何か?」「幸せに生きるとは?」そんな根源的な問いを胸に、自信を失った人々の生き方を肯定し、寄り添い続ける。(番組HPより)

…そういう内容です。

しかしこういう要約をする人って
天才だなあ、とつくづく思う。

まさに「簡にして要を得る」の
ピッカピカのお手本だ。

50分のあれやこれやを、こんなシンプルな
200文字にズバッと要約するなんて、
僕には絶対できない。

まあ、それはともかく。

のっけから響いた
本田先生の言葉はこれだった。

「僕がやっているのは診療であって、
治療ではない」

診療であって、治療ではない――。

サラっとおっしゃっていたけれど、
コレすごく大きなポイントだなあ、と。

それぞれの個性なのであって、
悪いところを「治す」んじゃない。
発達障害に向き合うとき、
その前提条件は本当に大切だと思う。

同じく不登校に向き合うとき、
その前提に立つならば。

そもそも「適応指導教室」なんていう
酷い言葉は出てこないハズなんだけどな。
学校に「適応」するよう「指導」する、
って一体どんだけ上から目線なんだろう?

例によって話が逸れた。笑

その他、印象に残った言葉。

「意欲を引き出すのが自分の役目」
「相手の全てをリスペクトする」
「どこに足を踏み出しても悪くなるときは、
何もしないことも一手」

そしてクライエントの言葉。
「いつも”まあいいんじゃないですか”って
受け止めてくれる」

本田先生が常に「いい塩梅の笑顔」なのが、
印象的だった。

今日の深夜11月5日(火)午前0時25分から
再放送があるらしい。

ご興味ある方は、ぜひ。
https://www4.nhk.or.jp/professional/x/2019-11-04/21/30362/1669555/

プロフィール写真

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。