さよならシュレッダーくん。10年の進化に驚きつつ、不登校について考えてみた

 

 

 

「ガリ、ゴリ、ガリ、ガリ、ゴリ」

我が家のシュレッダーくんが
元気に書類を噛み砕く音だ。

特にびーんずネットの活動を始めてからは
シュレッダーを使うことが格段に増えた。

なんせ、書籍の販売が日常だ。
送付先の個人情報をたくさん扱うのでね。

日々、相当ヘビーに使ってきた。

ところが。

「ガリ……」

と、数ヶ月前から
一口で黙ってしまうことが増えた。

電源を入れ直す。

「ゴリ…、ガ…」

再度止まる。

また電源を入れ直す。

「ガリ…、ゴ…」

またまた電源を入れ直す。

そうやってA4一枚噛み砕くのに
とても時間がかかるようになった。

でも根気よく電源を入り切りしてきた。

のだけれども――ついに限界が来た。

「ガ……」とさえ言ってくれない。

もうモーター自体がダメなんだろ、これ。

なんせ10年選手だ。しかも酷使してきた。

仕方なく買い替えることにする。

同じメーカーの同じ機種希望だったけど、
あいにく生産終了との由。
(ちーん)

仕方ないのでレビューを見ながら
同サイズ同程度のものをポチった。

「同じくらいならそれでいい」

ところが!

使ってみて驚いた。

「え? 動いてるの?」

動いてる。でも全然音がしない。

「すぅぅーーーん」

と涼やかに書類を飲み込んで行く。

確かに静音性がどうのって書いてた。

でもなんせシュレッダーだ。

「ガリ、ゴリ、ガリ、ガリ、ゴリ」

という元気な音がするものじゃあ、
なかったのかい?

もうひとつ。

噛み砕いた後の紙の小ささに驚く。

前の奴が小石だとするなら、
今回のはまるで砂の粒度だ。

めちゃんこ細かい。

何が言いたいか?

10年経つと進化するよね。本当に。

ほとんど音がしない。砂のように細かい。
シュレッダーの概念が根こそぎ変わった。

でも不登校は変わらない。
10年経っても。誠に残念ながら。

みんな苦しんでしまうんだよね。
苦しまなくていいところで。

人生、学校や会社だけじゃない。

選択肢はもっとたくさんある。
その中からみんなが自由に選んで行く。

軽やかに、自分らしく。

あ、なんかポエムちっくになっちゃった。

でも本当に思う。

自分自身と向き合う必要があるんだよね。
正解のない大海原の中で。

正解のなさに負けないしなやかさ。
まっすぐ自分を改めて問い直す時間。

それを持つ良い機会なんだよね、
子どもの不登校って。

またまたポエムになってしまうけど、
でも本当にそう思います。

最後にお別れと歓迎を。

ガリゴリシュレッダーくん!
今まで本当にありがとね。お疲れ様。

すぅーんシュレッダーくん!
この先、元気にがんばって。よろしくね。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。