永遠に続くオセロはない

 

 

 

いよいよ8月も20日。

世の中「学び」「学び」ってうるさいよね。

一体なんだよ、学びって?

つーかさ、なんで子どもは無条件に
学ばなくちゃいけないんだよ?

って俺ら大人はちゃんと学んでんのかよ?
子どもにばっか学ばせようとしちゃってさ。

そもそも俺らこの80年間、何を学んできた?

あ、すみません、
またのっけから話が逸れてるや。

話を戻す。

そう、いよいよ8月も20日だ。

我が家の大学生の旅立つ日が近づいている。

「壮行会」じゃないけれど、、、

お友達とちょいちょい会ってるみたい。
まあ一年間、会えなくなるからね。

「学び」「学び」で言うなら、
我が家の大学生は完全オーガニック育ちだ。

18歳になるまで教科の勉強は
一切・見事に・まったく、してこなかった。

だからなのかどうなのか、戸籍のことを
「とせき」と読んじゃったりもする。
(可愛い)

でも哲学者のカントにヘーゲル、
ニーチェやマルクスからハーバーマスまで、
しれっと普通に語ったりもする。
(実際にちゃんと読んでるからすごい)

信じられますか?

でもって一方で
仮面ライダーとちいかわ好きでもある。

もうね、脳がバグるよね。笑

数年前の夏までは――。

彼はガチこもりの真っ最中だった。

永遠に続くんじゃないか、
という勢いでゲームのコントローラーを
ひたすら握り続けていた。

累計のプレイ時間はゆうに
数万時間を超えてると思う。

完全無欠のゲーマーだった。
カントやニーチェのかけらもなかった。

とことん、ひたすら
ゲームに心身を捧げ尽くしていた。

オセロの盤面で言えばすべてが
黒で埋め尽くされているような、
そんな感覚だった。

でもね。

永遠に続くオセロなんてないんだよね。

とことんやり尽くしたその先に、たぶん
彼の中の何かがスパークしたんだろう。

気がつけばある日、突然
パタ、パタ、パタパタッ!と。

本当に盤面がきれいに
ひっくり返るような、
そんなタイミングがやってきた。

誰に言われるでもなく、自分で動き出した。

しかも、僕ら親の想像を
はるかに超えるスケールで。

だから今、不登校の渦中にいて、
オセロの盤面が真っ黒に見えて
焦っている親御さんへ伝えたい。

大丈夫。永遠に続くオセロはありません。

今は一見、何ひとつ状況が
変わっていないように見えているとしても。

水面下では確実にひっくり返すための
エネルギーを彼ら自身溜めてる最中だから。

焦らず、急かさず、彼らのベストな
タイミングを待ってあげてください。

親にできることはただひとつ。

焦らず待つことだけです。

大事なことだからもっかい言っちゃう。

親にできるのは焦らず待つことだけです。

「待つだけ? 修行じゃないんだから」

そう、大正解です。
これはもう、苦しいだけの修行なんです。

子どもの言葉で言えば「死にゲー」です。笑

今日も良い一日を。

P.S.
とはいえ――。
「本当に待つことだけでいいの?」
とどうしても思ってしまうのが親という種族です。僕もそうでした。

よかったら歩きながら一緒にはなしませんか?
同じ悩みを持つ者同士だからこそ、通じ合うものもあります。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。