またひとつ、良い本に出会えた。
一般的にカウンセリングではこんなふうに言われることが多いと聞きます。
「無理に学校に行かせないほうが良いですよ」
「しばらく様子を見ましょう」
「本人のタイミングを待ちましょう」
「お母さんは先回りせずどっしり構えましょう」これらはすべて「親は何もするな」と言われた感じがしますよね。
子どもが困っているのを間近に見ていて「何もしない」ということ自体が辛いですよね。
で……⁇
何もしないでその後どうなるの?
どんな変化が起きるの?
何もしなくて良くなっていくの?
と感じてしまいますよね。
学校法人神戸セミナー校長で
カウンセラーの喜多徹人さんの書籍
『子どもが不登校になったら
親はどうすればいいのか』
を読んだ。
結局のところ「何もするな」。
そう言われてる気がしてしまう――。
これって本当に
不登校の親あるあるの心境だと思う。
この本の主張はとても明快だ。
「子どもが不登校になったら、
親は何を目指せばいいのか?」
- 家庭の笑顔を増やし本人を元気にする
- 焦らず心の余裕を持たせる
- 親に愚痴を言える関係になる
これを軸に具体的に説明してある。
なのでとてもわかりやすい。
例えば③の愚痴を言える関係になるには、
具体的にはどうしたらいいのか?
- アドバイスしない
- 社会的に正しいことを言わない
- 行動についての話をしない
などなど。
「心の骨折と考えてみましょう」
「アクセルよりブレーキが重要」
「大切なことは”どうすれば良い変化が
起きるのか”ということに尽きる」
そういう言葉も心に響いた。
なんせわかりやすいので、
今まさに迷える保護者の方はぜひ。
個人的には巻末のQ&Aコーナーの、
どう父親を巻き込んでいくか、
の「作戦」がすごく良いと思った。
ただお父さんに本を勧めても、講演会に誘っても無視されることも多いもの。
「私は学んでわかっている。あなたはわかっていない」という言い方だと拒否されるものです。
作戦としては「一緒に講演を聞きに行って、その考え方を採用するかダメかをあなたが判断して。私はそれに従うから」という言い方だとみなさん、来ていただけます。
ね?
ものすごーく具体的でしょ?笑
「あなたも父親なんだからもっと
不登校にちゃんと向き合ってよね!」
とつい、文句の一つも言いたくもなる。
でも大切なことは一般的な正しさじゃない。
どうすれば良い変化が起きるのか、
ということに尽きる――。
お父さんの動かし方ひとつとっても、
確かにそうだと思いませんか?
今日も良い1日を。
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