「当たり前」を疑おう

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「理想的に生きる」ではなく
「生きていることが理想」、
という小見出しに吸い寄せられた。

児童精神科医・井上祐紀さんへの
インタビュー記事だ。

過剰な学校でのコロナ感染対策

フェイスシールドをするとか、
机の周囲にシールドをめぐらすとか。

学校の過剰対応のニュースを見るたびに
「なんだかなあ」と思っていた。

なのでこの一文にスカッとする思いがした。

医療の話だったのがいつの間にか道徳の話やローカルルールになり、不安を助長しています。どんなに気を付けていても感染が起きる可能性はあります。「体調が悪いときは遠慮なく休む」ということを学校のリーダーである校長が呼びかければ、感染対策になると同時に、メンタルを守ることにもつながります。

  1. どんなに気をつけても感染は起きる
  2. 体調が悪い時は遠慮なく休む

これ、学校に限らず今、僕らに一番必要な
共通認識じゃないだろうか?

マスクも手洗いもソーシャルディスタンスも
感染予防の「方策」でしかない。
その上位に位置させておくべき
「認識」と「行動」はこの2つだと思う。

どうも社会全体が「逸脱」を責めたり
監視する方向にある気がしてならない。

そうじゃないハズなのになあ…。

と、例によって話が逸れた。笑

子どもの悩みに親はどう接するか?

僕が記事を読んで「良かったなあ」という
井上先生の言葉を2つ、共有したい。

ひとつめ。

子どもが悩んでいる時、
保護者はどう接すればいいか?

自分が、困っている人の話を聞ける状態か、まず親自身が自問自答する必要があります。幾ばくかのゆとりがあるなら、「何でも言ってね」と対応を相手に預ける形の言葉をかけるといいでしょう。余裕がなければ無理せず、誰かを巻き込むことを考えてください。「親は万能説」は捨てた方がいい。親だって全てを投げ出したくなることはあります。

  • まず親自身が自問自答する必要がある。
  • 余裕がなければ誰かを巻き込む。
  • 親は万能説は捨てた方がいい。

その通りだなあと、改めて。

大人を疑った方がいい

もうひとつ。

「ギリギリ」の気持ちを抱えている
中高生へのメッセージも良かった。

「当たり前」を疑おう。大人自身が焦っている今の時代に、大人が言っていることは疑った方がいい。他者が設定した基準に追いつけなくても焦らないで、自分に本当に必要なものは何か考えてみよう。

今、良くも悪くもいろんな
「当たり前」が揺らいでいる時だと思う。

「当たり前」を疑おう。

他者が設定した基準に焦らない。
自分に本当に必要なものは何か考える。

それは中高生に限らない。
僕ら一人一人がしっかり
噛み締めるべき内容だとも感じる。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。