親は変わる必要がある。でも変わることは、とても辛く苦しい

子どもを信じること

僕が息子との接し方を見直すきっかけになった「アイスクリーム療法」。
記事を掲載した後、うちの奥さんからひとつ、訂正の指摘を受けた。

「子どもを信じること」を読むのに至った経緯

僕の記憶では「子どもを信じること」を奥さんから何度か勧められた気がしていたんだけど、実は勧められたのは一度きりだったそうだ。

学校に行きたくない。
外に出たくない。

そう言って、引きこもり状態になっていた忍介。
「三学期から行く」と一度は言ったものの、その後1ヶ月以上家から外に出ない忍介。
一日中家にいて、愚痴り続ける忍介。
「どうせぼくなんか生きていても意味ないんだ」
ずっとそんなことを言う忍介。

毎日、家の中が暗かった。

そんな中。
忍介の歯が痛んだのか何なのか、歯医者に行く必要があったのだけど、僕も奥さんも休めない仕事があって、連れていくことができない。

話すうちに、それまで溜まっていた気持ちが爆発してしまった。
「忍介が1人で歯医者に行ったらいい。歯医者ぐらい1人で行けるだろう?」と僕。
「1人で行けるかどうかじゃなくて、彼はとにかく外に出られないの。出たくないの」とうちの奥さん。

大声で言い合う僕らを見て、泣き出した忍介。
今、思い出しながら書いていても、胸が痛い。

読み始めたのは大ゲンカの翌朝だった

翌日の朝。
仕事に行く直前に玄関でうちの奥さんが「これ読んで」と僕に渡したのが「子どもを信じること」だった。
…ということらしい(僕にはこのシーンの記憶がなかった)。

うちの奥さんはたくさん本を読んでいて、良かった本をよく教えてくれるんだけど、僕がすぐ読むことはほぼ無い。
でもこの時だけはすぐ読んだ。

2014年2月5日(水)
「子どもを信じること」読み始める。読むのが苦しいが、色々あらためようと思った。

久しぶりに当時の日記を確認してみたら、そう書いてあった。

そう。読むのが苦しかった。
本当に辛かった。

その日の昼休みに、うちの奥さんに感想をメールした。
読み返すと、僕は翌日も日記に「読むのが苦しい」と書いている。

辛いけど、乗り越えよう

多くの場合、「近すぎる親」は子どものことを過小評価しています。しばしば「うちの子はストレスに弱いので」とか「気が弱くてたよりないから…」などと言います。そして、自分の子どもは厳しい現実に立ち向かうことは難しいと感じているので、親は必死で「現実を加工」しようとします。
すなわち、子どもに現実に向き合う力が十分備わっていないと心配しているがゆえに、「近すぎる親」は、子どものために、現実を親の価値観に基づいてより安全になるよう加工するのです。
加工の仕方はさまざまです。具体的には、食べ物の制限(手作りのお菓子しか食べさせない、コーラは飲んではいけない、など)、髪型や服装の制限(派手な格好を許さない、など)、移動の制限や門限(午後七時より遅くなる時は必ず親に電話で知らせる、など)、テレビやゲームの制限、友だちの制限など人間関係への干渉、受験・進学、就職・転職、結婚・離婚、出産・育児への干渉など、ありとあらゆる領域にわたります。
(『子どもを信じること』田中茂樹著 「12 近すぎる親の問題」より抜粋・引用)

子どもを過小評価して、現実を加工しようとする。
まさに僕のことだと思った。
認めたくないけど、認めないわけにはいかなかった。

同時に、これまでの自分の育児や考え方、生き方を否定された気がした。
ダメな親ぶりを、すみずみまで指弾された気がした。
こんなに読むのが苦しかった本は、他になかった。

でも。
振り返ってみて思うことはやはり、この本を読んで良かったということだ。

辛いけど、乗り越えよう。受け入れよう。
そして、子どもを信じよう。

この本とアイスクリーム療法が、僕が本当に変わるきっかけを作ってくれた。
おすすめです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。