心配や悩みを和らげる、単純だけど意外に効果的な方法

心配や悩みを和らげる、単純だけど意外に効果的な方法

心配や悩みを和らげる方法、ご存知ですか?

それはズバリ、書くことです。
悩んでいることや心配ごとを、丸ごとぜんぶ、書き出してみる。

3つ以上は、脳に厳しい

四の五の言う、という言葉。

半丁の博打から出たとか、
儒教の四書五経に由来するとか、
いろんな説があるみたいだけど、

どこかで誰かが言ってた話で僕が好きなのは、
「人が覚えていられる事柄は3つまでだから」
というもの。

人は3つまでしか覚えられない。
だから、4つ5つ言われると、途端にもうわからなくなってしまう。
3つ以上あれこれ言われると、なんのかんの不平や文句を言っているように聞こえてしまう。

よく言われる、プレゼンの時には要点を3つに絞れ、というのも同じだ。

要は、人間サマのアクティブな脳の容量は意外に小さい、と。
心配事が多いと、すぐに容量を超えてしまう。

有象無象がココロの中にいっぱいあると、処理しきれないまま残り続けて、マイナス感情が雪だるまになる。

だから、悩みや心配事は特に、外に出す必要がある。

もちろん近くに親しい人がいて、洗いざらい聞いてくれるのなら、そうすればいい。

でもそういう人に、安心して話せる機会って、実はあんまり無いんじゃないだろうか。
相手が良かれと思って、アドバイスを始めるかもしれない。
こちらは聞いてもらいたいだけなのに、お説教でもされたりしたら、それこそ逆効果だ。

なので、自分で紙に書き出す。
もちろんパソコンで打ってもいい。
そこはまあ、好き好きです。

いずれにせよ、ずっと脳内で考えているのをやめて、具体的な文字という形にしてみることが大切です。

書き出してみると、意外に少ない

実際書き出してみればわかるんだけど、どうですか?

意外に少なくないですか?

50個くらい、書き出せましたか?いいとこ、30個くらいまでじゃないですか?

やってみて思うんだけど、僕の場合、10個くらいで終わってしまうことが多い。

100個出したら一万円もらえる、というなら別だけど、実際10個くらい書き出してみると、

「ああ、そうか。自分はこういうことで悩んでいたのか」

と、スッと引いた客観的な目で見られるようになる。
客観的に見られるようになることで、頭の中の霧が晴れて、それだけでも割とすっきりする。

言葉にする、というのは掃除や片付けに似ていると思う。
掃除も片付けも、単純に気持ちいい。
あるべきところに、あるべきものがある。場所も空間もきれいに整う。
その状態が心地いい。

頭の中に悩みやら心配やらいろんな思いが渦巻いている状態、それは「片付いていない状態」だ。

書き出すことは、悩みや不安を言葉という形にして、頭の中を片付けていくことだと思う。

変えられるものと、変えられないものを見分ける

もうひとつ。
悩みや心配に心を乗っ取られないために大事なこと。
それは、”自分にできることは何か”を意識することだ。

書き出してみたリストを見てみる。

例えば、

・不登校で子どもの勉強が遅れてしまうのが心配だ
・遅れを取り戻す労力が大変だし、時間がかかるのが心配だ
・不登校という事態に自分ができることがないのが残念だ
・親として無力感にさいなまれている
・他の子も親もちゃんとしているのに、学校や先生に対して申し訳ない
・どこか自分の子育てに自信が持てない
・親が甘やかしているのが原因と思われたくない
・本当は行けるのに、もしかして怠けているんじゃないか?
・こんなに心配しているのに、朝は遅くまで寝ていてだらしない
・夫は全部任せきりで、ぜんぜん協力的じゃない
・夫婦で一緒に取り組みたいのに、助けてもらえない
・自分だけが損をしている、貧乏くじを引いた気がする
・どうして自分だけがこんな思いをしなければいけないのか?

などなど。
(ホントにこれは例えばです)

で、その中で自分にできることは何かを考えてみる。

「親として無力感にさいなまれている」
「育て方に不安がある」

は、自分の問題だ。
本当に気になるなら、本を読んだり、誰かに意見を聞いてみたり、何か具体的な行動に移してみる。

でも、自分ではどうにもできないことは、どうしてもある。

なので、「解決できることに絞って対策する」ということが大切だ。
どれだけ頑張ったとしても、自分が動かすことのできないことについて時間や労力をかけるのは、やっぱり無駄だから。

そして。—

やっぱり最後の一文が、いちばん大事なんじゃないだろうか?

神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。
ニーバーの祈り – Wikipedia

ぜひ、試してみて欲しい

もしあなたが今、いろんなことに悩んだり、迷ったりしているのなら、ぜひそれを書き出してみてほしい。
嘘だと思って、本当に書き出してみてほしい。

書くだけで解決します、とは言わない。
でもやってみれば多分、書き出すのに5分もかからないと思う。

書いてみると、意外に多くないし、少なくとも書く前と書いた後では「脳内の見晴らし」が変わります。

細かい霧雨に降られながら裏路地を歩いていたのが、雨上がりの岬の上の展望台にいるような感じになる。
悩みや心配はまだ足元に残っているにせよ、それでも見える景色が違ってくる。

騙されたと思ってぜひ、試してみてください。

シンプルに、ただただ書き出すだけです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。