「心の弱さ」という誤解

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「ああ、ここなんだよなあ」と思った。

雑誌編集者として日夜、さっそうと
ハードワークをこなす北野薫子、32歳。

連日の徹夜にも、
「自分は睡眠が少なくても平気なタイプ」
だとうそぶいている。

そんな北野だったがある日、
電車の中でいきなり呼吸困難に。

まったく息ができず死の恐怖に襲われ、、、

という漫画
「Shrink 〜精神科医ヨワイ〜」の第一話、
ぐいぐい読んでしまった。

無料で読めるのでご興味ある方はぜひ。

細かい顛末は思い切り端折るのだけど、
典型的なパニック障害の症状だと
精神科医の弱井に説明を受けた北野。

そのときのこのやりとりが、
僕らが持っている「誤解」だなあと感じた。

(北野)
でもなんで私が……?
鉄のメンタルって言われるくらい強い女なんですよ?
なのに……

(弱井)
パニック障害は心が弱いからなる病気ではありませんよ
脳の誤作動です

(北野)
脳?

(弱井)
心身が疲れすぎたという危険信号を受け取った脳が暴走しているだけです
「もう十分頑張ったから休んでね」って脳が北野さんに教えてくれているんです

(北野)
教えてくれている……私に……

パニック障害は
心が弱いからなるんじゃない。
脳の誤作動であって、
休養の必要を知らせる危険信号だ。

そうなんだよね。

そもそも「鉄のメンタル」という発想自体、
「心の弱さ」という誤解の
裏返しでもあるよなあ、と。

そして最初に心療内科を受診したことを、

「心療内科は精神科よりマシと思って」

と北野がうっかり漏らすあたりも、
僕ら社会全体が奥底で持っている
精神科への偏見でもあると思う。

ここで例によって例のごとく話は、、、

って急旋回しなくても日々、このブログを
お読みの方はもうわかりますよね?

不登校、ひきこもりもそうだ。

弱さだ、甘えだ、怠けだ、そうやって
本当に誤解されがちなことだよね、と。

思ってコミック豪華7巻セットを
アマゾンで朝から盛大にポチった次第。

(積ん読になりませんように)

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。