スイカ割りの理屈

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今朝は3時半に起きてしまった…。

早起きした日は読書!

ということで読んだ。

今からここで記していくことは、発達障害の方を代弁しているものではありません。この「変えられない要素」をもった人間が、どのようにそれと向き合っていくかという軌跡です。

と拓人さんが最初に書いている通り、
そして、

ADHDと自閉症スペクトラムの自分が見つけた未来
親子でふり返った誕生から就職まで

というタイトル通りの本だった。

それぞれの視点からの発達障害

高校に進学したものの、行き詰まり
絶望して家出をはかったときのこと。

就活で「発達障害」をカミングアウトすると
必ず落とされたこと。

そして虐げられ続けてきた兄に向かって
ついに繰り出した本気のパンチのこと。

そんな印象的なエピソードとともに、
当時拓人さんが感じていたこと、
母親の祐子さんが思っていたこと。

それぞれの視点から語られていて、
とても良かった。

中でも一番良いなあ、と思ったのが
拓人さんの「スイカ割りの理屈」だった。

小中高のすべてで不登校を体験した。

学校からも、勉強からも、
そして未来からも逃げてきた。
「逃げ癖」があったと拓人さんは言う。

それでも大学を卒業することができた。
それは自分一人の力ではなく、
常に周りの配慮があってこそだと思う、と。

否定の言葉でなく肯定の言葉で動く

ここでスイカ割りを想像してみてほしい。

目隠しされた人に、あなたは
あらん限りの言葉を使ってスイカへと導く。

そのとき、どんな言葉を
相手にかけるだろうか?

「右を向いて」
「そのまま前」

などなど。
その人がゴールへ向かうための言葉だろう。

「何々をしちゃダメ」

とは一言も言わないだろう。

たとえどんな状況でも否定の言葉でなく、
肯定の言葉で動いていくそんな素敵な世界。

自分が置かれていた状況はまさにこうだった、
と拓人さんは振り返る。

この「スイカ割りの理屈」にはぐっと来た。

目隠しして未来なんか見えず、それでも、一歩進んで止まって、また一歩を踏み出して、ときにはしゃがみこんでしまうこともありましたが、必ず次への道がありました。
もうどうしようもないと思ったそのときでさえも、次に進むことができたのです。
(略)
だからここで伝えたいことはただひとつ、「逃げ癖」があってどうしようもないと思っていた自分に対して、そしてこれを読んでくださっている方へ、「逃げた先にも、未来への道は続いています」。

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。