親の修行

 

 

 

「信じて見守りましょう」

って実は一番、厳しい言い方なんだよね。

一見、言葉はソフトだ。
なんとなく優しい感じもする。

でもやってみたら本当にわかる。
ぜんぜん簡単じゃない。

「見守ってるだけじゃ解決しませんよ」

って実は一番、安易な言い方なんだよね。

一見、深く真理を突いてるようにも見える。

「じゃあどうすればいいの?」

という親の迷いと苛立ちを的確に捕捉する。

でも一番安直な物言いだと思う。

「信じて見守った先に、そのまま
ひきこもりになったらどうするんですか?」

と言ってくる人もいる。

あえて極端に、わかりやすく言います。

「それでもいいじゃないですか」

というのが信じて見守る、だ。

「親が先に死ぬんです。
自分たちが死んだあと、子どもは
どうやって生きていけばいいんですか?」

と言ってくる人もいる。

あえて極端に、わかりやすく言います。

「それでもいいじゃないですか」

というのが信じて見守る、だ。

信じて見守ってれば悪いことにはならない、
という話じゃない。

「たとえこの先どうなろうとも」という、
先々まで全部引き受ける覚悟の話なのだ。

ハイ、めちゃくちゃ厳しい話なんです。

親と子どもは別の人生を歩むんです。

確かに、道を整えることは
多少はできるかも知れない。

経済的な援助とかなんとかは。

でもこの先、長い人生を歩んで行くのは
子ども本人なんです。

子ども本人であるべきでもある。

「親が子どもの人生の道筋をつけてあげる」

――という親の傲慢な思い込みを
完膚なきまで見事に打ち砕いてくれる。

子どもの不登校はある意味、
そんな絶好のチャンスなんです。

ここでそのことに気づかず、いつ気づく?

「今でしょ?」

不登校を解決しようとしないこと
それこそが真の不登校の解決なんです。

という禅問答を腹にしっかり落とし込む。

まさに親の修行なんです。

苦しいこともあるだろう。
言いたいこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣きたいこともあるだろう。
これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である。

というのは連合艦隊司令長官、
山本五十六の言葉ですが、
ホントにね、親の修行だと思います。

そして辛く厳しく長い道のりだからこそ、
「情報と繋がりが大事」だと思ってます。

とにも、かくにも――。

安易な再登校は目指さないでほしい。
親子関係の悪化につながるだけだから。

あなたに届くといいのですが。

今日も良い1日を。

P.S.
10月のびーんずネットの散歩会は富山で開催します。よろしければ。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。