玄関のドアに挿しっぱなしのカギ
帰宅すると、玄関のドアに
カギが挿さったままになっていた。
見ればうちの奥さんが使っているカギだ。
どうやらカギを閉めようとして、
忘れてそのまま出かけてしまったらしい。
オートロックのマンションだから、
まあ多少はマシだけど…。
それでもやっぱりこういうのは心配だ。
なので指摘した。
「ねえ、昨日玄関に君のカギが
挿さったままだったよ。
君がカギを挿したまま出かけると、
心ない人が悪いことに利用して、
大事なうちの財産が危なくなるんじゃないか
って心配なんだよ」
一応、去年親業一般講座を受講した身として
親業でいう「わたしメッセージ」で言った。
わたしメッセージとは何か?
単にわたしを主語にしたメッセージ、
というだけではなくて、3つの要素で
構成するのがキモだ。
- 相手の行動を責めることなく表現する
- その行動の自分への影響を表現する
- 行動や影響に対する自分の感情を表現する
「カギほっぽらかしだと物騒でしょ?
まったく何考えてるんだよ!」
ついつい、そんなふうに言いがちだけど、
そんなふうに言われて素直に
「わかりました」と反省する人はいない。
どこにもいない。笑
大切なのは相手を非難せず、
行動と影響と感情を伝えることだ。
君がカギを挿したまま出かけると、
(相手の行動を表現)
心ない人が悪いことに利用して、
大事なうちの財産が
危なくなるんじゃないか
(自分への影響を表現)
って心配なんだよ。
(自分の感情を表現)
自分への影響は、本当にそれ?
うちの奥さんは親業のインストラクターだ。
ドヤ顔でわたしメッセージを言ってみたら、
あっけなく返り討ちにあった。
ねえ、そうなの?
自分への影響って、本当にそれ?
うちの財産が心配なの?
確かに、言われてみれば自分への影響、
つまり大事な財産が云々、は
取ってつけたような理由だった。
じゃあ、一体僕は何が心配なんだろう?
もう一度考えてから言い直してみた。
「カギを挿したまま出かけるのを見ると、
君の物忘れが進んでいるみたいな気がして、
それが心配なんだよ」
そっちの方が本音に聞こえる。
気持ちが伝わったよ、と言われた。
本当は何を言いたいのか?
そうなのだ。
自分への影響は今回の場合、薄かった。
でも自分の気持ちを
素直に表現したことで伝わった。
わたしメッセージを言うためには
自分の気持ちを素直に表現する必要がある。
自分の気持ちを素直に表現するためには、
自分が本当は何を言いたいのか、
何を感じているのかを
ちゃんと掘り下げて考える必要がある。
そこが、本当に良いところだなあ、と。
アドラーもいいけどさ。
トマス・ゴードンのP.E.T.、
知れば知るほどスゴイですぜ旦那!
わかっていても、いつも目からウロコだ。
親業について、詳しくはこちら。
https://ftk-gift.com/category/parparent-effectiveness-training/
記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。
更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!
コメントを残す