キッチンにはハイライトと
ウィスキーグラス
どこにでもあるような
家族の風景♪
と歌うのはハナレグミだ。
不思議な味わいの名曲だよね。
一度聞くと耳にこびりついて離れない。
ちなみに俺っちが学生時代に
吸ってたタバコは
このハイライトでした。
一番吸い心地がキツくてニコチン満点。
かつ一番値段も安かったからだけど、
あのパッケージも大好きだった。
「ハイライト吸う俺かっけー」みたいな。
史上、最も美しいタバコの箱だと思う。
って例によって話が逸れた。
リビングにはスーツケースと
はみ出てる中身
どこにでもないような
家族の風景
これは2026年8月30日の我が家の替え歌だ。
大学生はお友達と会うかなんかだろう。
今朝は早くから出て行っていない。
主人に去られたスーツケースは
ぽつねんとソファの上で佇んでいる
ふと、思い出す。
あの昼夜逆転してひたすら
ゲームばかりしていた日々のことだ。
たった、ほんの数年前までの話だ。
見方によってはあれは
完全なる「空白の時間」だった。
何も生産していない。
ただ無駄に時間だけが過ぎていく。
でも違ったんだよね。
あれは空白の時間じゃなかった。
あれは発酵していた時間だった。
エネルギーと好奇心。
それをコポコポと彼は
静かに発酵させていたのだ。
「親にできるのは?」
とにかくかき回さず、
温度を一定に保つ。
(家を安全基地にして)
ただ待つことだけ。
いや、待ってちゃいけない。
待っていたら「そのとき」
はきっと、ずっと来ない。
なんなら永遠に来ない。待ってたら。
「待つのをやめること」が大事で。
本当に逆説的なんだよな、これ。
待つのをやめると、いつの間にか来る。
禅問答みたいだ。
それも忘れたころに、ね。
リビングにはスーツケースと
はみ出てる中身
どこにでもないような
家族の風景
今日も良い一日を。
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