そういう方のために、届けていきたい

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書き起こしは55,000字あった。
それを5,000字台まで削る。

全体を俯瞰して速読する。
気になった部分は精読する。

その作業を何度も何度も繰り返す。

ある程度、アウトラインが固まったら、
心を決めてバッサリ削っていく。

長い時間をかけて書き起こした。

そういう原稿を削るのは、心が痛い。
だが、そんな感傷はもう無用だ。

1万字、8千字、7千字…。

わかりやすくなるように
話の前後を入れ替えたり、重複を詰めたり。

6千字台まで削ったら、
レイアウトに流し込んで、さらに削る。

写真を当てて、キャプションをつける。
小見出しを立てる。
てにをはを整え、段落を調整する。
そして繰り返し繰り返し、何度も読み返す。

インタビュー事例集の編集作業のことだ。

丸一日かけて一人分の原稿を仕上げる。

時々、ご本人に話してもらうのが一番いい、
という思いが湧きあげることもなくはない。
大事なニュアンスが抜け落ちてないか、
削ってばかりいると不安になることもある。

そういう意味でいえば、映像を撮って
まとめるのが一番だ。

でも活字の冊子ならではの良さもある。

  • 読む場所、時間を選ばない
  • 良い意味で解釈に幅が出る
  • とにかく届けるのが容易

そんなところだろうか?

インタビュー事例集を発行しているおかげで
全国各地の方々と繋がるようになった。

ときどき、こんな声をいただく。

都会と違って、自分の住んでいる地域には、
近くに親の会も、フリースクールもない。
不登校のセミナーや講演会なんて全くない。

そういうものが、まぶしく見える――。
だからこの事例集は本当にありがたい、と。

そういう方のために、届けていきたい。
心からそう思って日々、制作に励んでいる。

単なる編集「作業」じゃない。

インタビューを受けていただいた方々の
「想いを濃縮」しているのだ。

今がまさに正念場。がんばれジュンイチ!

発行は少し遅れてしまいそうですが、、、

見通しついたらお知らせする予定。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。