毎年、転勤・転職できますか?

この記事には唸らされた。
わかりやすかった。
なるほど、確かに!
という気づきがあった。

ぜひ全文を読んでみてほしいのだけど、
時間がない人のために
かいつまんで紹介する。

何がわからないかが、わからない

かつて補習塾のアルバイトをしていた筆者。

補習塾に来るのは勉強が苦手な子たちだ。

例えば割り算の筆算がぜんぜんわからない。

でも親にはそれが理解できない。
なにせ小学生レベルの簡単な問題なのだ。

親からすると、子どもがなぜ
そんな簡単なことがわからないのかが、
わからない。

親への質問

筆者はそういう親(高学歴の人が多い)
に向かって、決まって問いかけたという。

今、お仕事で、何か新しいこと勉強されてますか、と。何か学習されてますか、と。

多分、「新しいことを身に着ける」って結構大変だと思うんですが、小学校って「ほぼ毎日」何かしら新しいことを教えられる場所なんですよ、と。

新しいことを毎日学び続けるのは大変だ。
大人だってそんなことをしてる人は稀だ。

一方で学校の勉強は積み重ねだから、
どこかでつまづいたら「わからない」が
延々と積み重なって、こんがらがっていく。

それをほどいていくのは補習塾の仕事。

だから親としては少しくらい
わからなくたって平気だよくらいの
スタンスで構えてあげてください、と。

毎年転勤・転職しているようなもの

言われてみれば確かにそうだ。

社会に出て感じた開放感ってあった。
ああ、もうこれでテストはないんだ。
黙って授業を受ける必要はないんだ、って。

そして、
こちもとてもわかりやすい説明だった。

子どもって、案外しんどい。次から次と環境は変わるし、目にするもの全てが新しいし。

冷静に考えれば、小学校なんて「一年ごとにほぼ間違いなく周囲の環境(教室)ががらっと変わる」「大体の場合1,2年で周囲の人間関係までがらっと変わる(クラス替え)」わけでして。

大人に当てはめれば毎年転勤・転職してるようなもんです。

あなたはできますか?

イチから人間関係が変わり、
その間まったく新しいことを延々、
学び続けなければいけない。

部活、っていう務めもある。宿題もある。
その上、15歳になったら
受験って奴も待っている。

いったい自由な時間、
ゆっくりできる時間って
どれくらいあるんだろう?

しかも僕らの時代と違って
土曜日休みのぶん、
平日の授業がさらに増えている。

あなたは毎年、転勤・転職できますか?

そう考えてみれば、
子どもの辛さ・しんどさが少しは
身近に感じられるんじゃないだろうか。

もちろん、モノの例えではある。

でも、本当にそうは思いませんか?

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。