量が減るなら質を高める

磯田道史さんの
『日本史の内幕』という本を読んでいる。

どれも面白いのだけど
「全人類のなかで」という項が新鮮だった。

全人類の中で日本人は
人口の何パーセントを占めてきたのか。

それを時系列で検証したものだ。

それによると
西暦230年頃(卑弥呼の時代だ)、

全人口は2億人で日本人は60万人だった。
シェア0.3%。333人に1人が日本人だった。

そこから徐々に増えていく。

果たして日本人の人口シェアが
マックスになったのはいつか?

いつだったと思いますか?

今じゃないのか、って?

答えは江戸時代。赤穂浪士の頃だ。
西暦1700年の全人口は6億人で
日本人は3000万人だった。
シェア5%。
実に20人に1人が日本人だった。

今は世界の人口は60億人で
日本人は1億2000万人。
シェア2%。50人に1人が日本人だ。

22世紀には1%を切って、シェアとしては
古墳時代に戻っていくと予測されている。

人口シェアのピークは元禄時代。
軍事的ピークは日露戦争〜満州事変。
経済的ピークは1970年〜2000年頃で
すでにもう過ぎた。

磯田さんは言う。

そして、この国はもはや大国と軍事対決できる経済的実力はない。経済の世界シェア=量が低下するならば、質を高めるしかないだろう。小国化しても良質の「価値」を保つ国のあり方を研究しなくてはなるまい。

本当にそう思う。

特にこういう人口、軍事、経済の
「ピークの視点」で言われると、
とてもわかりやすかった。

天下国家や「質」をどうこうするのは
一個人には難しい。

でも幸いにして、個人的に最近
地域に根ざした街づくりの活動を
身近に見聞きすることが増えている。

機会があれば僕も何かできればなあ、
とは漠然とだけど思っている。

P.S.
本日2月2日(土)、川崎のボランティア・市民活動団体を紹介する「ごえん楽市」というイベントに、夫婦で参加します。
びーんずネット」のブースでは、当日来場した方だけが見られるスペシャルなものも用意する予定です。ご興味ある方はぜひお気軽にいらしてください。会場は武蔵小杉駅からすぐのかわさき市民活動センター・川崎市中原市民館で、時間は10時から16時まで。お待ちしています。
http://www2.kawasaki-shiminkatsudo.or.jp/volunt/hajimeru/rakuichi/goen20190202

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。