ホメて伸ばす子育て。
小さな成功体験の積み重ねが
自己肯定感を育む――。
もちろん、
それがうまく作用することもある。
ただホメることは万能でない。
むしろ逆効果になることもある。
改めてそう思うエピソードだった。
ホメる子育てお母さんの話だ。
長男は小学5年生。
2年生のときから登校しぶりがあり、
今は不登校だ。
母親はホメる子育てに徹してきた。
1時間でも学校に行けた日はホメる。
教室に入れなくても学校に行けたらホメる。
学校に行けなくても宿題ができたらホメる。
小さな成功体験を積み上げる。
それが息子の自己肯定感につながる。
そう願ってホメ続けた。
ところが完全に逆効果だった。
息子は日曜の夜になると
腹痛に襲われ、泣き出した。
ついには母親にこうこぼしたのだという。
「次に子どもが産まれたら僕を捨ててね」
なぜこんなにも彼の「自己否定感」が
強くなってしまったのか?
それは
「部分的な登校が小さな成功体験だ」
と思っていたのは親の側だけだからだ、
と不登校新聞編集長の石井志昂さんはいう。
メッセージの受け取り手である子ども本人は、それらのことを「失敗体験」だと思っていたのでしょう。1時間だけ学校へ行けても、本人は「ほかの時間は行けなかった」と思ってしまう。宿題ができても「学校へは行けなかった」と思ってしまう。つまり、息子さんにとって「部分的な成功」を強調されることは、「それ以外はできなかったこと」を思い知らされることだったのです。「みんなにはできて、自分にはできないということを確認させてしまう日々だった」とお母さんはふり返っています。
ホメること。
そこには
「できなかったこと」
をあぶり出してしまうことも、
場合によってはある。
例えばこのケースのように。
そういえば昔、
「ホメ殺し」
なんて言葉もあったなあ、と。
ホメることで子どもの
自己肯定感を高めよう――。
そう願う「親の思い上がり」が
根っこにあるのもどうかと思う。
自分の望む方向に導こうとする、
みたいな。
それってやっぱりコントロールであって、
思い上がりだよね?
大切なのは「雑談」。
ホメる子育てより「聞く子育て」。
→→→銘記せよ!笑
今日も良い1日を。
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