メロスは激怒した。
必ず、この邪智暴虐な体脂肪を
取り除かなければならぬと決意した。
メロスにはダイエットがわからぬ。
「なんでちゃんと気をつけてるのに、
こんな体重なんだよ?」
ったくもう!!!
シャワーの前に体重計に乗って
怒り、嘆きまくった。
だから朝5km走ったけど、
昼にもう一度、10km走ったった。
「これでどうだ?」
だがしかし、体重と体脂肪は、、、、
もうこの話題には触れないようにしよう。
10km走る。
約1時間超。ひとり、瞑想の時間だ。
走っているといろんなことを思い出す。
中学一年生。
僕は野球部に入部した。
僕らは完全に『キャプテン翼』世代だ。
僕の学年はサッカー部員だらけだった。
でも僕はキャプテン翼は嫌いだった。
「いや、あんなのおかしいだろ?」
僕が好きなのは、ちばあきおの描く
野球漫画『キャプテン』だった。
ここには才気あふれる天才少年も、
オーバーヘッドキックのような
安っぽい必殺技も出てこない。
地味で才能もなく、下手くそで
コンプレックスまみれの人間の、
愚直で尊い努力が描かれている。
特に初代キャプテンの谷口タカオには
本当に胸が熱くなる。
あ、話が逸れた。
これ、話し出すと長いから割愛。
話を中学の野球部に戻す。
一学年上にはエースの高田先輩がいた。
彼は他の部員から「ゴマ」と呼ばれていた。
どうしてあだ名がゴマなのか?
「監督にゴマばっかすってるからだよ」
と先輩たちから聞かされた。
確かに、言われてみれば高田さんは
いつも笑顔で、ハキハキと気持ちがいい。
でもそれは僕に言わせれば特に監督だけに
ゴマをすってるわけじゃなかった。
要するに彼は今で言う天性の陽キャなのだ。
そのゴマすり相手、野球部の監督は
数学の塚見先生だった。
塚見のことを僕ら部員たちは
影で「ツー公」と呼んでいた。
ツー公は細かい。
うるさい。面倒臭い。
ひょろりとしてるくせに、
妙に迫力だけはあった。
まあ、簡単に言うと怖かった。
そして驚くことにツー公まで
高田さんのことをこう呼んでいた。
「おい、ゴマ!」
構わず「はいっす!」と
普通に笑顔で答える高田氏。
んー、なんて純真なんだ。
全身これ光り輝く太陽みたいな人だ。
だからみんなにやっかまれて
ゴマなんて言われちゃうんだろうな。
何が言いたいか?
ゴマ先輩、お元気ですか?
あだ名晒しちゃってすみません。
いや、違う!
友よ。それが言いたいんじゃない!
「じゃあ何が言いたいの?」
そもそも論になるのだけれども――。
一年生まれたのが先なのか後なのか。
そんなのを後生大事にありがたがってる。
先輩だの後輩だのと区別をしている。
それだけでも日本の学校っておかしいよね?
「やめようぜ、そんなの。くだらねー」
ってうちの息子を見てると思う。
彼はデモクラティックスクール時代の仲間と
この夏も頻繁に会ったりしてたけど、、、
歳が上だろうがなんだろうが、ぜんぶ
人のことは名字でなく下の名前で呼ぶ。
もちろん、問答無用で呼び捨てだ。
清々しいまでに恐ろしくアメリカンだ。
なんかね。
唐突にゴマ先輩のことを思い出して、
そういう結論に達しました。
もう先輩後輩なんてなしでいい。
異年齢ミックスにしてクラスや担任も廃止。
テストも宿題もなし。
そんな自由な学校がもっと増えてほしいな。
そして新卒一括採用を禁止する。
履歴書の学歴記載欄はなくす。
なんせ産業革命を大きく超えるような
AI時代の今後だ。
ペーパーテストで能力を測ることに
意味がある時代ではもうないのだ。
そういう根本からガラッと変えていかないと
きっとこの国は沈む一方な気がする。
そうは思いませんか?
――なんて、偉そうにね。笑
今日も良い一日を。
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