頑張ったけどできませんでした。でも答えの数を増やしてみると

頑張ったけどできませんでした。でも

答えはひとつではないと気づいた途端、

人はたくさんのアイディアを
思いつくようになる、という話。

頑張って考えてもどうしてもできない

ある広告セミナーでのエピソード。

講師は初日が終わった時点で
宿題を出していた。

広告アイディアを1つ、
実際に作ってくるように、と。

大方の人は作ってくるんだけど、

「頑張って考えたんですけど
どうしても作れませんでした」

という人が毎年必ず何人かいた。

そこで講師はある年から
何年か続けたそのスタイルを
変えてみることにした。

数を増やして、時間も縮めてみると

今度は翌日までに1個でなく、
最低10個作るように、とした。

それも、翌日までにでなく、
その日の昼休みのうちに作るように、と。

結果、どうなったか?

受講者全員が最低10個をクリアした。
中には20個、30個作る人もいた。

翌年以降もそうだった。

以前のように、
”頑張ったけど作れなかった人”
は見事にいなくなった。

なぜ作れるようになったのか?

ビフォーアフターで大きいのは
時間を短くしたこともあるけど、

一番大きいのはきっと
1個でなく10個作るように、とした点だ。

ひとつ、良いものを作ろうとするから
考えが固まってしまう。

正解を探そうとするから
ベストを探そうとするから

考えが広がらなくなってしまう。

とにかく、最低10個!

そうやって枠組みを広げてみた時、

つまり、答えはひとつではない、
ひとつでなくていいとさえ知れば、

うまくいったも同然だ。

答えはひとつという思い込みを
手放してみる。

どんどん広げてみる。
自由にふくらましてみる。

そしたらきっと、誰もが
新しい景色を見ることができる。

このエピソードはそういうことを
教えてくれている。

そう言ったら大袈裟だろうか?

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1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。