めくるめく世間話

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昨日は出荷のついでに、
ランチが美味しい居酒屋で一人食事した。

僕の席の隣には、僕よりも
たぶんちょっと年上の女性が二人いて。

まだ食事も来てないのに、
マスクもせずに大声で話している。

聞くつもりはないんだけど、
まあ、なんせ二人とも声が高い。

そしてテンポが早く、
話はゴムまりみたいにポンポン飛んでいく。

トップ営業マンの資質とは?
娘が使ってるリンスのこと。
ダンナが最近、薄毛になってること。
おすすめの紫蘇ジュース。
学生時代、餃子の王将での思い出。
イケメンだった職場のあの人は、今……。

どうしてこういう話がつながるのか、
今振り返ってもよくわからないのだけど、
でも確かこういう並びだった、
そんなこんなを狂ったように話していた。

「黙食」とか、
あんまり野暮なことは言いたくない。
でも、なんだかなあ、と思った。

そしてひとたび外に出れば、屋外なのに
全員、狂ったようにマスクをしている。

滑稽なことに、一人で車を
運転している人までマスクをしている。
(なぜ?)

どうして換気の良い屋外で、
数メートル以上の距離を確保できるのに、
一人で歩いてるのに、黙っているのに、
全員揃いも揃ってマスク姿なのか?
(同調圧力?)

その一方で屋内では
ツバキ飛ばして、めくるめく世間話に
ノーマスクで花を咲かせる。

屋外ではあんなにマスクしてるのにね。

かわいそうな小学生たちは
給食の時間は喋れない。
全員前を向いて黙って食べる。
食事の楽しみなんて、1ミリもない。

なんかね、僕はもうよくわかんないや。

なんなんだろうね?
いつまで続くんだろうね?
このディストピアは……。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。