花には嵐、さよならだけが人生だ

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うららかな春の光が
土曜日午後のスタジアム全体に降り注ぐ。

目にも鮮やかな芝生。
サポーターたちは待ちきれずに
応援歌を歌い出している。

そこに、音楽とアナウンスが入る。
両チームの選手紹介。拍手と歓声。
高まる興奮が観客席を包み込む。

川崎フロンターレのホームゲームが、
もうすぐ始まるのだ。

――という図が本当に、本当に大好きで。

サッカーを生で観るのは何年振りだろう?

あれは小学生だった忍介が一緒だったから
もう6、7年前になるのかな?

とにかく、ものすごぉぉーく久々に
今日開催のJリーグのチケットを買った。

もちろん、忍介は一緒じゃない。
ソロ観戦だ。
そして今日という日をそれこそ
指折り数えて心待ちにしていた。

が!!!!!!!!

「うららかな春の光」は絶望的なこの天気。

天は我々を見放した……(八甲田山)。

まあね、いいんですけどね。
花には嵐、さよならだけが人生だから。

それにしても川崎に引っ越してきた20年前。

あの頃フロンターレはJ2だった。

今みたいに満員のスタジアムでもなかった。
よくゴール裏の立ち見席で、一人で
柵にもたれてビール飲みながら観てた。

それがまあ、こんなに強いチームになって、
スタジアムもこんなに立派になって、
チケットもこんなにもプラチナになった。

以前、忍介を連れていくときは彼に
僕の大好きな稲本潤一のユニを着せた。
でも可愛かった飽きっぽい小学生は
僕には難解な哲学を語るようになった。

何が言いたいか?

20年なんて、ホントあっという間ですね。

命短し楽しめ中年。

ということで、午後は吹き荒ぶ大雨の中、
等々力で目一杯楽しんできます。

もちろん一人きり、星屑ロンリネスで!

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。